杉さんのHONDA CB400スーパーフォア ツーリング日記 「志賀草津道路／上州･信州ツーリング No.7（改訂版）」

3日目 草津白根山へ

草津温泉の朝を迎えました。

今日は素晴らしい秋晴れ、最高のツーリングになるかも、期待は高まります。

まずは気を落ちつかせ 朝風呂、昨夜は何度も入ったので 熱い湯にも慣れてきた。

今日のコースは志賀草津道路で志賀高原へ、そこで宿は終点の渋・湯田中温泉にします。

そこで持参したタブレットPCで検索、すると渋温泉の旅館に空きがあり予約しました。

それでは 身支度してチェックアウト、

標高2000m級の火山地帯を走る天空の絶景ロード、どんな景色に出合えるか楽しみです。

朝から日差しいっぱいでいい天気、しかも高原なのに寒くない、

湯畑前を通過、ここはまだ温泉街、街路樹は色づき秋たけなわ といった感じです。

いよいよ「志賀草津道路」は始まります。

日本有数の山岳ロード、わくわく感がたまりません。

温泉街から林の中へと入って行きます。

朝の木漏れ日が何んとも気持ちがいい、時折 風に落ち葉が舞い上がります。

その先は登り坂、いよいよコーナーのお出ましだ。

右へ左へと車体をバンクさせ軽快にコーナリング、だが路肩の落ち葉には要注意です。

更に進むと、 正面に「ロープウェイ乗り場」が見えて来ました。

ところが、風が強くなりバイクがふらつきます。

駐車場へ入って行くと、係りのおじさんがやって来た。

「すみません、強風により休止しています・・・」だと、

見ると ロープウェイもリフトも止まっている。

8分の空中散歩で 雲上の世界へ行けたのに、残念!

その先へ行くと、硫化水素ガスの匂いが鼻をつく、

ここは「殺生河原」、火山の有毒ガスが充満する危険地帯です。

走りながら覗いてみると、噴気孔からガスが音をたてて 噴き出している。

辺り一帯 黄色く染まり殺伐とした風景、草木はなく まるで地獄のようだ。

少し走ると、駐車スペースがありました。

ここからは見晴らしがいいので、皆さん写真を撮っています。

入口に何やら看板が出ている。

「夕方 4時30分閉鎖、殺生ゲートから万座ゲート」、草津白根山の火山活動による通行規制です。

これは気をつけておこう、明日の帰り この時間を過ぎたら えらいことになる。

バイクも数台来ていたが、風が強くなりバイクが倒れそうだ。

呑気に景色を見ている場合じゃない、危険なのでさっさと脱出せねば、

横風の抵抗を減らそうと前傾姿勢で疾走、もう必死です。

すると 白根山の斜面が見えて来ました。

緑のクマザサに覆われ、高原独特の美しさがここにあります。

だが ナナカマドもダケカンバも、ピークはやや過ぎた感じです。

そして登りコーナーを過ぎると、草津白根山のレストハウス前に到着、

ところが ロープが張られ駐停車禁止、レストハウスも休業で人影はありません。

「噴火警戒レベル2」なので、路肩で係員が監視しています。

残念だが「湯釜」は 見ることが出来ませんでした。

万座温泉の入口を通過すると、白根山の西側斜面が見えます。

先ほどは南側の斜面で険しい岩肌だったが、ここからは穏やかなお椀型をしています。

風も少し収まってきたので、駐車スペースで一休みします。

若いカップルが散策、のどかな光景と いいたいところだが寒い!

雲が流れ雨が降りそうなので、出発します。

少し走るとそこは標高2048mの山田峠、

見下ろせば深い谷が、右手には白根山の裏側が見渡せます。

その先は群馬と長野の県境にある「渋峠」、

標高は更に高く2172m、「日本国道最高地点」の石碑が建っていました。

眼下の山は ナナカマドも枯れ 晩秋といった感じ、

だが ここは天空の地、目の前に高原の絶景が広がっていました。

この先に「渋峠ホテル」があるので、そこで休憩にします。

つづく