杉さんのHONDA CB400スーパーフォア ツーリング日記 「忍者･風車の弥七／栃木路ツーリング NO.5」

そして花立峠を越えると、「物産センター かざぐるま」が見えて来たので一休みします。

ここは 地元に愛される農産物直売所、

館内にレストランが併設されており、石臼で挽いた手打ちそばや ソフトクリームがいただけます。

この地域は、水戸黄門様の「風車の弥七」のゆかりの地、

物産センターの名称「かざぐるま」は、このことに由来して名づけたという。

駐車場に大きな案内板が立てられていました。

それにはシイタケの絵がたくさんある。

この辺りはシイタケ栽培が盛んなようです。

また「弥七の墓」なるものもある、もしかして水戸黄門の?

時間があるので立ち寄ってみます。

道の駅から1kmほど走り 左折して県道を行きます。

すると「風車の弥七の墓」と看板が出ている、これは分かりやすい。

そこから山奥へと走ると 間もなく到着です。

だが誰もいません、参拝者は私一人だけ 平日だからかな?

駐車場へバイク停めると、エンジン音を聞きつけたのか おじいさんの声がする。

「お客さん、墓へ行く前に寺に寄って下さい」と、

おじいさんの所へ行くと、寺へ連れて行かれ「ここに300円入れて線香をあげて下さい」と 強要された。

「ところであなたは誰ですか?」と聞くと、住職だと言う。

麦わら帽子をかぶり農作業の出で立ち、どう見ても普通のおじいさんだ。

住職の小林さんは話し好き、私に付きまとう。

そしてパンフレットを差し出し、長々と説明が始まりました。

話によると、弥七は実在の人物「小八兵衛」が モデルになっているという。

彼は優れた忍者で、水戸藩領内の治安維持に尽くしたとされています。

だが一説によると、この村の「小八兵衛」が弥七に似ているので、それに違いないと思い込みで墓を整備したとか、

これは常不軽菩薩(じょう ふきょう ぼさつ)さん、こんな仏様もいるんでね 知らなかった。

案内文によると、これは前世のお釈迦様だとか、

誰でも軽んじることはしない、そして皆が仏になれるよう念じているらしい。

これで閻魔様の裁きは受けなく済むかも、極楽浄土間違いなし。

これからは大田原市を通り、今日の宿がある塩原温泉へ向かいます。

地図で確認すると 約70kmほどある。

だが時刻は12時半、時間があるので どこかで 昼食にしよう。

それでは出発、茨城と栃木を結ぶ293号線・広域幹線道路を行きます。

つづく