きたきつねさんのHONDA CRF125F ツーリング日記 「まさかのマシントラブル発生!」

隊員らとの合流予定時刻は0930(マルキュウサンマル)、その定刻よりかなり早くTOM隊員が現地入り、げんま隊員は・・ムッ?げんま隊員はどうなっておるかーッ!

「無線通信では、現在こちらへ向っているとの報告あり」TOM隊員からの報告。

まあ、いつものことだ。その遅刻も当初より織り込み済みである。

遅れて現地入りしたげんま隊員。今回のトランポは介護バンであった。アルミスロープが標準装備されており、バイク運送にはうってつけの仕様である。

野営準備が整ったところで、山の探索へ出発だ。

本日気温はうなぎ登り、もうじき33度になろうかという猛暑のなか、各自マシンの調整を終えいざ出発だ。

急峻な勾配のルートを駆け登ってゆく。

そして、頸城のさとが一望できるポイントへとやって来た。この標高まで来ると、風は大変爽やかに感じられすこぶる快適である。VIVA高原、であるな。

峠の頂部付近に、以前私が探索した際に発見していた未知のダートが存在する。

そこへ恐れ知らずの隊員達は勇ましく突進してゆく。

途中途中に見事なタイトターンが存在する、急勾配ルート。締まった赤土の路面はグリップが良好であり、小気味よくクイックターンを決めつつ登坂する。

しかし、その登り切った地点でTOM隊員のマシンに異変が生じたのである。

「報告します!我が機に機能障害発生!」な・なにい!マシントラブルと言えばげんま隊員のお家芸ではなかったか。

よりによってTOM隊員のマシンとは・・猿も木からダウン、鬼のサンストローク、カッパのリバーストリーム。

TOM隊員の証言によると、デジタルメーターの表示不良、ブレーキ時のエンジンストールなどだそうだ。機械工学的に判定するならば、この症状の原因は「霊障」であろう。決して近づいてはならない霊地に踏み込んだ我々に、古くから住み着いている悪霊が祟りを起こしているものと考えられる。

そこで、展望のよい山頂にて除霊のための儀式が執り行われた。

むう。TOM隊員がげんま隊員に暴行を加えているだけの絵柄にしか見えぬ・・

除霊式のはずがただの悪巫山戯(わるふざけ)となってしまった一行に、またしても異変が!

地球重力が歪み、我々が直立できない世界へと迷い込んでしまったようだ。

恐るべし大自然八百万(やおよろず)の神々の怒り。

我々に降りかかる数々の異変。これはもう、撤退せざるをえまい。

マシン不調のTOM隊員を他の隊員がフォローしつつ、ベースキャンプへ帰還。

悪霊の障りを逃れるには禊ぎが良い。

野営地より私のブルーサンダー號に乗り合わせて温泉施設に向った。

この湯船で「押すなよ、押すなよー!ぜーーっったいに押すんじゃないぞォ!」と叫んでいるTOM隊員を熱湯風呂に墜とすことにより、除霊は完了した。

風呂上がり・・では無い、除霊を終えてもなお陽が高い時間だ。そこからは私が上越観光・・ではない、戦地状況確認として各地を見て回る。

げんま隊員がぜひ見てみたいと言っていたのが、ここ「うみねこテラス」、これは上越水族館「うみがたり」裏手にあるカフェレストランだ。

流木等で組まれたテラスがなにか海賊風であるな。

除霊のあとは、我々の心身を清めるべく護摩を炊きあげ、御神酒の振舞いがある。

本日の活動を振り返りながら、明日の活動を目論む我々。

まずは、TOM隊員のマシン回復からであろう。明朝からの作戦行動を綿密に練り上げる。

・・と言うところで、レポート第一報を終了する。