新しくなったプロフ画面を充実させてウェビ友を作ろう!

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きたきつねさん

ステータス

日記投稿件数
411件
インプレ投稿件数
20件
Myバイク登録台数
13台
ウェビ友
41人

日本ふかしばなし 鴨取り権兵衛

ツーリング期間
2021年02月14日 ~ 2021年02月14日
車種名
HONDA NC700X
Myバイク
KITAKITUNE700
走行距離
95km

ほっほっほ。きょうは久々に天気がよかったのう。でな、わしゃ久しぶりに白馬を連れ出してな、ひとっぱしり出かけてきたんじゃ。

この越後はな、まだまーだ、雪が深いんじゃ。
見てみい、まだ腰ぐらいの深さまで雪がのこっとるぞ。
納屋から白馬を連れ出してな、まだ寝ぼけておるところに「はいよーーっ」と掛け声いっぱつ。
「ひひひーーんっぶるるっ」と元気よく目を覚ましたのじゃ。
ほっほっほ。きげんは良さそうじゃな。
わしも兜と蓑を羽織って、出かけるとするか。

まだ雪でまっ白なたんぼ道を、ずうっと走ってきてな、広い河原までやってきたのじゃ。
と。川上から大きな桃が、どんぶらこ。とは流れてこなかったなあ。
こんな季節に、桃は、むりじゃな。

この先は高速道という、馬たちを存分に走らせてやれる大きな道に上がってな、村上まで進んでみたぞ。
わしの白馬も、息を切らさず元気よく走っていきよる。健康で、なにより、じゃ。

やってきたのは、海府ふれあいせんたあ、というところじゃ。

ここは広い公園での、白馬を休めてやるのにうって付けの場所だなあ。
ときおり、他の倍駆乗りもここで一休みしていく。皆、春が待ちきれんようじゃ。

ほっほっほ。こりゃきれーな海じゃあ。
よし、ここでにぎりめしを食べるとしよう。

あったかい日ざしが、なんとも心地よいのう。
かすかに漂ってくる潮の香りも、良きかな。

めしを済ましてな、海のほうまで降りてみたんじゃよ。
ごつごつした岩が、たーんとある場所じゃ。

岩のあいさに、こんな場所があるのじゃ。
波がはいらぬ、小さな小さな竜宮城。
どれどれ。乙姫さまやーい。

んんん?こりゃ乙姫さまとは似てはおらんが、きれいな磯巾着じゃ。
長いうでを、ゆうらり、ゆらり。

こりゃまたお化けみたいな、こわもての磯巾着。
ぱっくりと開けた、大きな口で獲物を捕まえるんじゃな。

ほっほっほ。この磯巾着はめんこいのう。
黒地に緑の斑点模様は、いま鬼退治で有名になった竈門炭治郎じゃろうか。あやつは、強いのう。

小さな竜宮城には、いろんな生き物たちの舞い踊りが楽しめたぞ。

さあてと。
波が打ちつける岩の上を、のんびりと歩いておったらな。
なんと。
岩の上から、おんなの黒髪が生えておるではないか。
こっ、こりゃ、妖怪変化か、おぼれて死んだ女の祟りか。

・・・ほっほっほ。いまのは、嘘じゃ、嘘じゃ。
これはな、自然と生えてきた岩のりじゃ。
じゃからな、このぱりぱりに乾いておるのをていねいに剥がしてな、砂粒を丁寧にとって洗わずそのまま口に放り込む。
ふうむ。ちょうど良い塩け、しゃきしゃきとした歯応え。噛みしめると、口に広がる海の風味が、たまらんなあ。ちょっとしたおつまみなのじゃ。

こんどは砂浜のほうへ出てみたよ。
しゃらーり、しゃらりと波のおと。
春を感じるなあ。

浜辺にも、いろんなものが見つかるぞ。

この真っ赤な蝋細工のような貝殻は、紅牡蠣といってな、れっきとした牡蠣のなかまじゃ。
ただ、あんまし小さいからな、誰もたべたりはせん。

そしてな、砂粒の中を、よおーく目を凝らしてごらん。
米粒くらいの、ちっちゃな貝殻が、たーくさん見つかるぞ。

こりゃ麦貝という、ちいさなちいさな巻き貝じゃ。
ひとつひとつの模様が違って、見ていると飽きないのじゃ。

そして、ほれ、人面岩も・・。
もののけ姫に出てきた、「こだま」の顔に、そっくりではないか。

これは、にお貝という豆粒ほどの小さな貝が、石をくり抜いてできたものでな。それが、ちょうど誰かの顔に、見える。
しぜんが作り出すものは、てらいがなくて、まっこと面白い。

さあてと。腹もこなれたしな。そろそろ、つぎに移ろうか。

休ませておった白馬をまた走らせて、瀬波温泉まで来てみたんじゃ。

おやおや。
天気の良い休日だというのに、人はまばら。
そうか、「ころな」とやらで温泉地もあがったりなんじゃな。気の毒にのう。

ひと頃は人が溢れんばかりに訪れていた温泉宿も、閉じてしまったところがめだつよ。
日本中にころなと言う名の貧乏神が取り憑いているかのような光景じゃ。なまんだぶ、なまんだぶ・・

ここは、岩船港じゃ。
粟島に渡る船が、出番を待っているのう。

わしも今年は久しぶりに粟島まで渡ってみたいんじゃが、世の中がうまく行っておらんからなあ。どうなるかな。

岩船の町を過ぎて、国道脇にある村恭さんへやってきた。
ここで売っておる、南蛮渡来のお菓子が、旨いんじゃよ。

なんでも、「くれえぷ」とかいう菓子なんだそうだが、いろんな味が選べてな。うちの孫娘たちが大好物らしい。
玉手箱にいろいろ詰めて、お土産じゃ。

わしが、さいごに立ち寄ったのは、さきほどの村恭さんのすぐちかくにある「大池」じゃった。
ここは、冬になると白鳥さんたちが訪れるというので人気のある場所じゃ。

ん?んんん?
白鳥さん、どこにもおらんのう。そうか、近くの田んぼにめしを食べに出かけとるのか。

そのかわり、鴨たちがいらんほど沢山暮らしておる。
そこで思い出したのが、ごぞんじ「鴨取り権兵衛」なんじゃな。
権兵衛は真冬の凍った池で、鴨百羽の足を綱で括って捕らえようとしたわけじゃな。

ほっほっほ。そりゃ、まっことほら話。
鴨もそんなに馬鹿でない。
足が凍りつくまでのほほんと浸かっておるなんて、あり得んのう。

じゃがな、こんなにさわれそうなほど近くで居眠りしている鴨たちを見ているとな。
十羽くらいならたちまち捕まえられそうじゃよ。

おっとっと。ここはもちろん、鴨取りは禁止。
まるまる太っていて旨そうな鴨でも、持ち帰りはいかんよ。

さあて。楽しい一日じゃった。白馬と一緒に、うちまでのんびりと帰ったよ。
昔々は、今の今。
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コメント(全16件)

伊勢の旅人・・・ハンターじいさん((笑)さん
まだまだ寒そうですね、残雪があるようですね
昨日の地震の影響は大丈夫ですか、揺れが大きかったようですが
余震にも気を付けてください。
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本田エプ朗さん
コンばんは!自分も今日天気良かったので、エプ朗でだかけようか!って言っていたのですが、結局車で用事を済ませてしまいました…
天領まで行こうとか思っていたのですが(汗)
相変わらず楽しそうです。
地震恐かったです。震度四で、物も落ちたりもなかったですが…。
でも、改めて玄関前の避難リュックを再確認できて良かったです。コロナ対策したり、薬の使用期限みたり…着替えがサイズ小さくなってたり…半年に一回はみるべきだと反省しました。
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きたきつねさん
おばんですよ、黄色い相棒どん。
わしも寒いのは苦手じゃからな、ひさしぶりの出番じゃった。
きょうはとても温かくての、おんどは十五度くらいまであがったから、二月とは思えん穏やかな一日だったんじゃ。この真冬に倍駆にのって走れるなんて、めずらしい事もあったものよ。
地震、雷、火事、親父。いきなりやってきて迷惑がられる四大災害じゃが昨日は肝を冷やしたな。ここらで震度4だとか。わしの小屋もみしみし音を立てて揺さぶられたが、みちのくのほうは酷かったと聞いておる。そこの者らは、大丈夫じゃったかのう。。。。
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きたきつねさん
お元気じゃったかな、本田えぷ朗どん。
この天気じゃからな、越後国のらいだあ達も、元気よく走りまわっておった。せっかくじゃからえぷ朗号にも火を入れてやれば良かったのではないかな。きっと、走りたがっていると思うよ。
地震はほんに10年ぶりのやつじゃった。またみちのくからだなあ。なかなか収らんもんじゃな。わしのところでは大雪の時の経験があるでな、発電機やらランプやらをいつも用意して用心しているのじゃ。みちのくでは停電があったそうじゃから、まださむい季節だし、気の毒じゃったなあ。
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チバアヒル(令和の馬笑)さん
おはようございます♪

春の足音が聞こえるような徘徊...もといプチツーですね。きつねどんもコロナの巣ごもりが飽きてお出かけしたようですね。(^^)

鴨が美味しそう♪

千葉では野鳥が感染を広げる鳥インフルエンザが猛威を振るっていて、県内養鶏の460万羽が殺処分...千葉県内鶏の1/2が殺処分されるという異常事態です。

コロナ報道に隠れて全国ニュースになっていませんが、鶏卵と鶏肉が高騰し始めています。

いざとなったら鴨を捕まえて食べるしかない...笑 1613336476742M.jpg
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Maxさん
おはようございます。
白鳥は、もう帰郷したのでしょうか?
さて、鴨も、まん丸ですね。寒いから毛が膨らんでいるのでしょうか?
粟島ということは、笹川流れ行ったのを思い出しました。
では、また
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NINJA BAKAさん
昔々は今の今かぁ。うまいこと云うなぁ。

雪が深くてもmachineで走り出すなんて!越後で生まれ育った貴殿でないとできない芸当です。
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Refさん
こんばんわ。
知らないと恥かと思い、「鴨取り権兵衛」を印田根徒で調べてみました。
地域に合わせて変えられた何種類もの話がありました。お婆さんが童に語りかける時代の良き産物ですね。
雪国の囲炉裏の傍で民話を童へ語りかける、雪国は絵になりますね!!
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パンダさん
きたきつねさん(。^ω^)ノ゙ コンバンワ!

この雪の具合でツーリングとか、路面状況とか大丈夫なのかな?
と思いましたが、楽しい一日じゃったとの事で良かったです。(。^ω^。)v

そうそう、粟島!
結構前だったと思いますが、たしかおチビちゃんと一緒に
行かれてませんでしたっけ?日記で紹介していたので、私も一度
行ってみたいな~と思ってたんですよね。でも粟島に行くフェリーには、
バイクも車も乗せられないんでしたっけ?

う、イソギンチャク。
C9が最高に気持ち悪いっす。、(゚ω゚;||)ビクビク
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きたきつねさん
おばんですよ、ちばあひるどん。
お天道様の招きにあいて漂泊の思いやまず、ついつい倍駆で飛び出したんじゃ。天気がよいというに、ころな自粛している場合では、ないのじゃ。
俳諧といえばな、おっとと、徘徊のほうじゃった、真っ黒い服をきてな、夜明け前の雪道を散歩している爺さんがおるのじゃ。たぶん健康のための散歩かもしれんがな、健康のためならば命も惜しまないあの行動に人生の奧深さを感じておる。
鳥ふるもころなと同じくらい大変な疫病じゃな。千葉の騒ぎは存じてますよ。こちら越後でもにいがた市の死んだ鴨さんが鳥ふるだとわかってざわついておるところじゃ。じゃから、わしもむやみに鴨さんの近くへ寄らんようにしておる。
  • (1)
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きたきつねさん
いよいよ春めいてきましたなあ。まっくすどん。
白鳥さんは、まだその辺の田んぼで遊んでおるよ。来月の半ばくらいにくわーっと鳴きながら、北へ帰り始めるのじゃ。越後に白鳥さんがおるうちは、倍駆の季節とは言えんなあ。
鴨さんは冬の間、羽根を厚着しててな、あったかく過ごせるようになっておる。
こないだな、知りあいの爺さんの家に遊びにいったら、ちょうど小屋で捉まえたばかりの鴨の羽根をむしっているところでな、皮の内側にたっぷりと脂がのって丸々した様子によだれが出そうじゃったよ。あれは、ご馳走じゃあ。 1613392607210M.jpg
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きたきつねさん
倍駆のお世話に精が出ますな、忍者どん。わしも白馬をも少していねいにお世話してやりたいところじゃが、とらっくの油交換とかで手が回らん。これから、がんばってみようかの。
昔々は今の今。これはな、その昔、もののけ姫の売り文句じゃった。たぶん、温故知新とおなじような意味合いだと思うよ。
地震も、ころなも、みーんな昔の人は乗り越えてきたのじゃ。そんな昔の伝えを、今の教えにする。昔話を、ちょっと振り返ってみると、面白いのじゃ。
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きたきつねさん
お元気じゃったかな、れふぇりいどん。
ほっほっほ。印田根徒じゃね。旨いことを言うのう。真っ黒な玉手箱で世界をつなぐ、おとぎ話のお話しじゃあ。
でな、鴨取り権兵衛のお話し、じつはれふぇりいどんの言うとおり、地方ごとにちょっとずつ話が違うみたいじゃな。括った鴨百羽がいっせいに飛び立って、権兵衛も空へと舞い上がると言うおはなし。これなら「泥ーん」なんて機械も、いらんのう。
そしてな。わしの話のオチはこうじゃ。鴨取り権兵衛、ならぬ鴨撮りどん兵衛きつね。ほっほっほ。
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きたきつねさん
ご馳走の食べ過ぎで太ってはおらんかったか、ぱんだどん。
つうりんぐと言うほどでは無いがな、ひさしぶりに空いている高速道を倍駆で走ってみると、鴨百羽にぶらさがって空へ飛び立った権兵衛さんのようなたのしい気持ちを味わえたよ。やっぱり、倍駆は、ええのう。
そうじゃ、そうじゃ、粟島のお話をしておらんかったわい。天気がよくってな、遠くに粟島が、よーく見えておった。
とっても海がきれいなところでのう。前はまご達を連れて、遊びにいったものじゃ。船着き場にはただで車を停められる広場があるからな、そこから舟に乗って日帰りでも楽しんでこれる。
ここだけの話じゃがな、ことし野乃武どんが何やら粟島へ渡りたがっておるらしい。ほっほっほ。なにを企んでおるのかな。 1613395059503M.jpg
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さすらいのライダーさん
きたきつねどん、おはようございまする!
早くも冬眠からお目覚めになったようですね(*^▽^*)
「鴨取り権兵衛」そんな昔話を聞いた事が有ります♪( ´▽`)そんな鴨たちも、もうすぐ渡りの季節を迎えますねw
北海道はまだ2ヶ月くらい先の話になりそうですが。

新潟県は、山に囲まれていてスキー場がたくさんあるイメージですが、市街地はもうすっかり春の気配ですね。
北海道もここ数日はプラスの5℃になったり大雨が降ったりとイキナリ春が来たような気温でしたが、一転して今日は朝から吹雪いています…まぁ、2月中旬以降は一進一退しながら少しずつ春に向かっていくので、シーズン開幕がほんの少しづつ近づいて来ている感があります♪( ´▽`)
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きたきつねさん
おうおう、さすらいどん、冬でも元気に走っとるなあ。わしも春みたいな妖気・・ではないな、陽気に誘われてのう。倍駆を楽しんでみたんじゃよ。ひさしぶりの白馬は、なかなか良かったよ。
どれ、越後に伝わるふしぎな昔話をお話ししようかの。
ゆうぐれの海でな、若者のもとへこぎたない大きな亀が迎えに来てのう。竜宮城へ連れてってもらえるかと乗ってみたなら、朝鮮まで連れて行かれたとか。
でな。再び越後へと戻ってきたときにはもう三十年も経っておったそうな。こーりあ、まいった、まいった。
ところで、そちらの雪解けはまだみたいじゃのう。そればかりか、ひどい吹雪になっているそうではないか。雪女にたぶらかされんよう、気をつけてな。
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