たけさんのKAWASAKI KDX125/SR バイクいじり日記 「2020/4/29~　フロントフォークのオイル漏れ修理＆オーバーホール　」

最初にフロントフォークのトップボルトを緩めておく。ふむふむ、メガネで・・・ 回らん。
力が足らんか? ・・・ ガッ
げ、なめてもうた。
最初からつまずくか~ 困った。 どうしよう・・・。


ん、電動インパクトが使えんかな?
17mmソケットもセットにあるじゃん。
ガ、ガ、ガ・・・ 一発で緩んだ。

フロントフォークを2本とも本体から外した後、この時のために買った電動インパクトが果たして役に立つのか否かが気になって、さっそく使ってみた。結果、難なくクリア。
KDX125は、シリンダーボルトの位置が深くなく、通常の8mmヘキサゴンソケットが使えた。
2本ともシリンダーボルトを難なく緩める事ができたので、次は掃除と錆取りを開始。

クリームクレンザー+たわしで洗浄、結構きれいになる。錆も結構落ちた。次に専用の錆取り剤を試したがこっちはあまり効果ない。インナーチューブはボンスターに潤滑油で磨いた。コンパウンドセットも買ったがボンスターで結構きれいになったのでコンパウンドは使用せず。(全てネット検索のたまものです)
本日はここまで、バラシは明日。

4/30 まず1本目のフロントフォークをバラす。シリンダーボルトもトップボルトも緩んでいるので楽に外せた。
中のオイルを抜く、真っ黒、きたね~、くっせ~。 20年もんのフォークオイルです。
中身の順番を間違わないように順番にならべて、ここからお待ちかねのシコシコタ~イム。
結構な力を加えて、3~4回ほどコーン、コーンってやったら、ポコッって外れた。

ここから作業に熱中し過ぎて、写真撮るの忘れてしまった。

各パーツをパーツクリーナーで洗浄し、消耗品は全て新品に交換する。オイルシールをインナーチューブに組む時はYouTubeであったようにナイロン袋を被せてシリコングリスをまんべんなくスプレーして挿入した。
今回購入した安物のシールプッシャーで打ち込む、スナップリングの溝全体が見えるまで打ち込んだら打ち込み過ぎでシールの上側が変形した。KDX125はそこまで打ち込めない。シールの所々がリングの溝より少し上になってる。ここいらは、YouTubeじゃ判らんわな。ばね以外の構成部品をチューブの中に入れて、新品のシリンダーボルトとガスケットを手締めで軽く締め、フォークオイルを軽量カップで計量し投入、ゆ~くりエア抜き後、しばらく放置して
トップボルトを組んだ。1本目 完成。体重かけてストロークさせてみる、オイルリングできてないからいいんじゃね。

2本目にとりかかる。
同じ要領で難なく進みシコシコタ~イム。
コーン、コーン・・・ 抜けね~。抜けね~。抜けね~。
何度やっても抜けね~。

どうしてもインナーチューブが抜けない。
YouTubeとヤフーで検索しまくったら、抜けないオイルシールはマイナスドライバーで破壊するという記事を見つけたのでやってみた。既に日が暮れていたので玄関で。
オイルシールのど真ん中にマイナスドライバーをあて、ハンマーで軽くたたいて、オイルシールの真ん中の薄い部分を全周コツコツと破壊していく、最後はマイナスドライバーでこじるとオイルシールは取れた。
今日はここまで。後は明日。

5/1 インナーチューブを抜こうにも全く抜けない。抜ける気配もない。

昨晩、ヤフーで調べたらインナーチューブのガイドブッシュ大と小が、かみ合って抜けなくなりφ39の丸棒を突っ込んで油圧プレスで抜いたとの記事を発見。

1本目のガイドブッシュ大&小を見てみると、やっぱこれだわ。
1本目のインナーチューブはスコッて抜けたが、よく見るとガイドブッシュ小が大に1mmほどめり込んだ跡が明らかにある。 これぐらいだと簡単に抜けるが、これ以上に小が大にめり込んでしまうと、抜こうとすればするほど小が大にめり込み 抜けなくなるという負のスパイラル。
油圧プレスはないし、いまさらバイク屋さんに持って行くのは気が進まないし・・・。


写真上が正常に外れたインナーチューブ。
ガイドブッシュ(1)(左側:茶色:やや大きい)とガイドブッシュ(2)(右側:グレー:小さい)がある。

写真下のようにガイドブッシュ(1)にガイドブッシュ(2)がハマり込むとインナーチューブが抜けなくなる。

φ39の丸棒をホームセンターで買ってきて、打ち込んでみるか?と行ってはみたもののホームセンターにφ39の丸棒などはなく、手ごろなお値段でφ34の木材があったので購入。
アウターチューブトップ側からインナーチューブに突っ込んで地面に打ち込みまくった結果、インナーチューブが抜けるどころか木材がインナーチューブの中で砕けて取れなくなり、使い物にならなくなってしまった。

インナーチューブの先端が外せればパイプだけになり中の木片も除去できるのでは?と思い、インナーチューブ先端を止めているイモネジをとろうとしたら安物のチューリップドライバーが折れ込んでしまい、止めネジを外せない状況に。もともとネジ自体が錆だらけで外せる気はしなかった。

今更バイク屋に持ち込んでインナーチューブを抜いてもらえたとしても、チューブの中には木片が詰まり上げてる状態なので使えないし・・・こんな状態でバイク屋さんに行くにも行けないし。

途方に暮れた後、ヤフオクで中古品を探してみたら1件のみ出品していた。
左右セットで23000円。お高い、しかも終了が今日、数時間後。入札はない。
別の選択肢、純正部品を購入も模索。
アウターチューブは既に廃版。インナーチューブはメーカー在庫あり30000円。ねじをなめたトップキャップも廃版。既存のインナーチューブを切断して30000円の新品を組んでもトップキャップが入手できない。
ならばということで、中古を選択。アウターの予備もできるし。
終了時間ぎりぎりで入札。⇒ 無事、落札。

5/6 ヤフオクで買ったフロントフォークが届く。
中身を確認、アウターチューブ、インナーチューブの点錆が酷いが仕方ない。

インナーチューブが抜けるかをまず確認。⇒ 今回はすんなり抜けた。
インナーチューブが抜けなくなるのは運なのか? 今回はラッキーと言う事で。

消耗品を新品に換えて、インナーチューブをアウターチューブに組み付け。さすがに2回目なので問題なく進む。

購入したガスケットが探しても見当たらないので、ガスケット、シリンダーボルトは、中古を仮組み。
ガスケットを再注文、入庫したら両方とも新品を組む。
構成部品を組みあげ、フロントフォーク2本目完成。

クリームクレンザー&ボンスターで錆びとり。
本日、ここまで。

フォークシールプッシャーのプラスチック備品、壊れそうだから予備を買っとくかな。
値段相応でボロみたい。

5/17 ガスケットが入庫したので、ガスケットとシリンダーボルトを新品に交換。
簡単に・・・っと思いきや、ネジ穴が定まらずに一旦、中身を全部取り出すはめになってしまった。
これでフロントフォーク2本がやっとそろった。

フロントフォーク下部の傷対策として、5mmのネオセルスポンジをアルミテープで巻いてみた。
耐久性が不安だが安価でできたので。
純正フォークガイドは、新品とはいえ10数年前のものなので経年劣化で耐久性がない。(体験済み)
社外品のフォークブーツも考えたが、再度、インナーチューブを抜くのは危険が大きすぎるのでやりたくない。
後付けできるものは高価だし。砕けたフォークガイドは撤去した。

フロントブレーキの取付ボルトなど、錆さびのボルト類も新品に交換。

フロントフォークを固定する錆さびボルト。これも換えたい。
上部の2個は純正部品の入庫待ち。
下部のボルトは既に廃版。社外品を探さねば。見た目で判断⇒フランジ付きボルト M10×45。
ネット検索で買ったキタコ製(送料込み1本500円)を組もうとしたけど、なんか怪しい、すんなり入らない。
外したボルトとキタコ製のボルトのネジ山部分を合わせると・・・ネジピッチが合わない。は? 細目?
カワサキHPのパーツリストやサービスマニュアルには、細目なんて書いてない。(当然ですが)
キタコのHPを確認すると並目(P=1.5)ということはここのボルトは細目。
ネット検索したら細目の規格はP=1.25。
フランジボルトM10×45 細目で検索するとバラ売りで購入できるものはステンレス製しかなく1本700円とお高い。
何の確証もなくこれを購入する気はないのでホームセンターを物色。
M10×50、細目の6角ボルトを購入し、既存のボルトとネジ山を合わせるとピッタリ。
ステンレスワッシャーとこれを組付けた。5mm長いが、まっ、いっか。
黄色っぽいメッキだったので、タッチペンでシルバーに塗装。

ヘッドライトまわりを組んで完成。

やっと完成。
軽~くキック ⇒ 一発でかかった。
実に3週間ぶりにエンジンをかけたが、一発でしかも軽~くかかるなんて・・・想定外。

ちょこっと、試走。
エンジンは相変わらず調子が良い。高回転での加速も申し分ない。

フロントフォーク? ⇒ 正直違いが判らない。(笑)

消耗部品(純正部品) ・・・ 約10000円
フォークオイル ・・・ 2000円
電動インパクト、シールプッシャー ・・・ 約10000円
中古フロントフォーク1式(想定外) ・・・ 23000円
ホームセンターでの買い物 ・・・ 約10000円
工賃 ・・・ 0円
授業料・経験値・自己満足 ・・・ プライスレス