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きたきつねさん

ステータス

日記投稿件数
425件
インプレ投稿件数
20件
Myバイク登録台数
13台
ウェビ友
45人

男鹿半島なまはげツーリング(後編)

ツーリング期間
2019年05月18日 ~ 2019年05月19日
車種名
HONDA NC700X
Myバイク
KITAKITUNE700
走行距離
393km

土曜夜、男鹿半島の海岸での静かな野営。
明けて日曜のエピソードへと続きます。

ツーリング2日目、5月19日日曜の朝。
昨夜は風もなく穏やかななか、走り疲れてぐっすりと寝付きました。
おかげで、朝も5時半頃の日の出とともに起き出して、目覚ましにと周辺を散歩してきました。

昨夜宿泊したのは、ご覧のように海岸端の開けた空き地。
こういう開放的な環境でのんびりと野営するのが大好きです。

海の向こうには秋田-青森県境に跨がる秘境白神山地が見えています。
そうそう、昨夜この海岸で海のはるか沖の方角に一列に並んだ照明が、順序よく点灯している面白い光景が見られました。
おそらくは海岸沿いに設置された風力発電機に点る光だったようです。
海風に当たりながらチューハイ飲んでボーッと眺めていると、なかなか楽しめましたよ。

おや。
海岸からすぐ近くの場所で、しきりに棒を使ってなにかを獲っている漁師さんが。
いったい、ここでなにが取れるんだろう?気になります。

海岸で、足下に面白いものが落ちていました。
拾い上げてみると、石の中に、まるで化石かなにかのような・・
これは、「ニオガイ」という、石に穴を穿って住み込んでいる奇妙な貝でした。
こんなにきれいに石をくり抜くなんて。すごいヤツです。

朝食はカップラーメンと、湧かした湯の残りでインスタントコーヒー。コレで十分。今回はシンプル旅に徹します。

朝食を終えて、陽が高くなり始めた頃、テントを撤収にかかります。
野宿野郎ゆえ、長居は無用。

最小限のキャンプ道具なので、撤収は簡単。
パパッと荷物を括り付けて、手足を軽く屈伸運動。
さーーて。今日も、走るぞ!!

静かな漁村を通り抜ける国道101号線を移動。
まだ風がひんやり感じられる時間。
気が引き締まりますね。

海岸にずらりと並ぶ風力発電機。
ああ、コレだ、昨夜光り輝いて見えていたのは。
それにしても、すごい数だよ。

国道から、ちらりと見えたちょっとユニークな光景。
小型風力発電機の群れ。
いくつあるんだろう、ざっと見て100基くらいかな。
その姿は、まるで海風に乗って羽ばたく無数のカモメのような。

眺めが良さそうな場所で、海岸まで出てみました。
ここは、夏場は海水浴場となっているようです。

今は、まるで誰も来ない、俺だけのプライベートビーチ。

周囲には、砂丘の女王のハマナスが咲き誇っています。
この花、香水みたいな香りがするんですよ。
せっかくなので顔を近づけて、その香りを楽しんでみます。
おおーーっ!シャネルにも負けない、鮮烈かつ芳醇、高貴な香りにうっとり。

国道から県道42号線方向へ曲がり、大潟村北部へと出てきました。
かつて巨大な八郎潟が存在した大潟村。
ここはまるで北海道のような直線的な道が整備されています。
交通量も少なく、すごく走りやすい、快適ルート。

弧を描くように造られた、「道の駅おおがた」。
ここは来たことなかったなあ。ちょっと寄って休憩していきます。

自販機に描かれた、秋田ご当地ヒーローの「超神ネイガー」がお出迎え。
ネイガーはなまはげをモデルに誕生したヒーローで、こってこての秋田弁で話す主人公アキタ・ケンの変身した姿です。

俺、こういうシャレの効いたヒーロー、大好きだな。
施設の中にある農産物直売所などを見物し、再び出発。

広大な大潟村の住宅地外れにある「南の池公園キャンプ場」。
今後の参考に見ていこうと思い、立ち寄りました。
広葉樹の植わっている広い敷地に、サイトがあります。
サイトの隣は広い池もあって、とても静か。使用は無料ですが、村役場への使用許可がいるらしい。
ここは、なかなか良い環境だ。いつか、家族で来ても良いかな。

再びだだっ広い大潟村の、国道7号線へと向かうまっすぐな道を走り出します。
交通量も、信号機も少ないため、周囲の車はけっこうなスピードで走って行きます。
こんな道を相棒の700Xで走ると、気分は北海道!

大潟村と周囲の市町村を隔てる八郎潟調整池。
かつての八郎潟は、大潟村をぐるりと囲んでいるこの調整池に、その輪郭の名残を留めています。

大潟村をはなれ国道7号線を少し北上し、今後のキャンプ場候補地となりそうな場所を見ていきたいと思います。
ツーリングマップを見ながら森岳温泉方向へ。

その道すがら、田んぼほどの広さの池が点在する光景に出会いました。
池に茂る丸っこい葉っぱの水草、そして池の縁におかれた独特の形の小舟。

皆さん、なんだか分かりますか。秋田名物の、アレです。

そう。ジュンサイですね。
ちょうど、近くで舟に乗ってジュンサイ摘みをしていたばあちゃんがいたので、突撃インタビューを敢行。

残念ながらばあちゃんには、「おれみでなババ撮っても、しょうねねっか」と流暢な秋田弁で、モデル撮影を拒否られてしまいました。

今が収穫の始まりだそうで、ばあちゃんが摘み取ったばかりのジュンサイを見せてもらいました。
朝日を受けてキラキラ光るジュンサイは、まるで水晶のように美しかったです。

おや。
ジュンサイ池の中に、珍しい水草が同居していますよ。

これは食虫植物の「タヌキモ」じゃないですか。
葉っぱに付いている、丸っこい袋の部分で小さな昆虫をつかまえて栄養にしています。
これは水質にとてもシビアな草で、きれいな水質でしか暮らしていけません。
除草剤やら農薬を使っていない、この環境で生きていたんだね。
そして、そんなきれいな水で育った初夏の味ジュンサイ。おいしいわけだ。

ジュンサイ池を見物しながら登ってきたのは、石倉山キャンプ場です。
ここは展望がよいとマップルに記載されていましたが、来てみたら谷あいの地形で、サイトからの展望は望めそうにない場所です。
ここで唯一のキャンパーらしきジムニーで来ていたご夫婦と挨拶。
ご夫婦曰く、静かでよい環境とのこと。
ここも、悪くないね。

キャンプ場から、峠道をさらに少し登ってきました。
ここには展望台があると書いてあります。
さて、どんな感じなんでしょう。
駐車場に700Xを停めて、展望台までちょっと歩いていきます。

おお。なかなかの眺め。
この場所からは、男鹿半島に沈む夕陽がきれいだと紹介されていました。
西への展望が良い場所のようです。

先ほど見てきた八郎潟調整池が、川のように見えていますね。

その後、さらに峠を奥へと進んでいくと、もう一つのキャンプ場へ出てきます。
羽根川ダムのとなりにある「はねがわキャンプ場」と言うところ。
管理人のばあちゃんに挨拶し、キャンプ場の概要を聞かせて頂きました。
ここも、雑木林に囲まれた緑豊かな環境で、落ち着くなあ。

周囲を見て歩くと、羽根川ダム湖に向かう道がありました。
遠くに吊り橋を発見。コレは、行ってみなければ。

ダム湖にかかる吊り橋。
歩いて進むと、少し揺れる感覚が楽しめます。

吊り橋の中央に佇むと、ダム湖を吹き渡る爽やかな風が、歩き回って汗ばんだ顔に心地良いです。

ダム湖の周囲は、今がヤマフジの花盛り。
甘ったるい花の香りが漂い、それに集まるクマバチの群れ。
さあて。たっぷりと景色を楽しんだし、いよいよ高速道方向へ降りていこうかな。

なんて言いながら、峠の途中でついダート入り口を見つけて入り込んでしまう悪い癖。
林道を見ると、入らずにはいられないオフローダーのサガ。
これを、人は林道症候群、略してリン病と呼びます。

日東道を琴丘森岳ICから入り、そこからは延々と高速道を移動。
後は自宅へ帰るだけの旅となります。
高速道は所々開通していない区間を挟みますので、本庄ICまで移動。
昨日訪れた鳥海山を左に見ながら、国道7号線を走行。
ちょうどお昼時に「道の駅鳥海」へやって来ました。

ここは週末でごった返す人気スポット。
あいにく近間に駐車場の空きが見当たりません。2輪用に駐輪所を作ってくれないのかな。
丘の上にある第2駐車場へマシンを停めて、売店まで降りてきます。

店内で牛タンチャーハンと粗挽きフランクを購入し、これで簡単な昼食をとりました。
食後にコーヒーをごくっと飲み干して、さあ出発だ。

酒田みなとICから日東道へ進入。あとは家までまっしぐら、かな。
うわあ。陽射しが、暑い!
高速道の風がなければ、へばりそう。

高速道を走っていると、前方1キロほどの位置に、「逃げ水」がくっきりと見えていました。
(この画像は高速道ではない、別な場所で撮影したものです)
走れど進めど、決してたどり着けない不思議な水たまり。
この蜃気楼は、この季節の陽射しが強いときに、よく見られます。

新潟県境付近から国道7号線に進み、村上市の朝日地区まで来ました。
ここから、自宅まであと1時間か。
国道脇のコンビニへ立ち寄り、冷たいチョコアイスバーでクールダウン。おおー。つめた!うまっ!

最後の休憩後、再び日東道を走って自宅には午後3時半に無事到着。
二日間の走行距離は合計775kmでした。
いろんな景色と出会えた、きまぐれ出たとこ男鹿の旅。
これにて、おしまいです。

コメント(全16件)

Maxさん
こんばんは
cー16に一票、ここはいいロケーションですね。メモメモ。
では、また
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チバアヒル(令和の馬笑)さん
秋田の旅を満喫してますね。♪

私は、秋田に行くとババヘラのおばさんとの秋田弁まるだしの会話が楽しくてつい立ち寄ってしまいます。(^^; 1560025094767M.jpg
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NINJA BAKAさん
自然を満喫する贅沢なキャンプツーリングじゃないですか!
誰にも邪魔されず、自分の思いのままに旅をする贅沢な時間。いいですねぇ。
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杉さん
こんにちは
植物生物に詳しいきたきつねさん、今回も新たな発見がありまさに寄り道発見バイク旅でしたね。
こういう自由な時間を大切にしたいですね♪
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V-Striderさん
こんにちは~!

おぉ~、秋田まで行ってたんですね。
北緯が高いだけあって、この時期に藤が咲いてるんですね。

Ch5の貝は凄いですね。
なかなか岩を掘り、住み着くなんて居ないですよね。
まったくたいした貝です。

Ch10は本当にカモメのよう。
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前人未到の険しい道さん
きたきつねさん こんにちは。NC700Xでのツーリングは快適ですね。当方も以前に乗っていましたが 取り回しが良いので、小路でもスイスイ走れる楽なバイクですね、田舎ののんびりとした時間の流れは 今のご時世、貴重ですね、
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きたきつねさん
Maxさん:コンばんわ。今回のツーリングで、今後また泊まってきたくなるようなキャンプ場の目星をつけておきたいと思い、数カ所まわってみました。
大潟村の「南の池公園キャンプ場」は、わりと近くに温泉施設もあるしコンビニもあったようなので、使い勝手が良さそうなキャンプ場でしたよ。Maxさんにもお薦めです。 1560090033227M.jpg
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きたきつねさん
チバアヒルさん:ババヘラアイス(名前がすごいと思う)たしかに秋田の名物ですね。カラフルなアイスをバラの花びらのように盛り付けるばあちゃんの手つきは見ものです。国道沿いに何カ所かみかけました。
以前、長女とタンデムツーへ出たときには食べてきましたが、ソロではなんだか気恥ずかしいような感じがして食べてこなかったです。
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きたきつねさん
NINJAさん:おっしゃるとおり、今回は男鹿の大自然、独り占めって感じの野営でした。夜になると、まるでひとけが無いところで、海岸夜景をのんびり眺めながらのひとり酒盛りの時間も、贅沢な過ごし方です。
さざ波の音を聞きながらの野営は、昔、佐渡に住んでいた頃を思い出しましたよ。
ソロにはソロの楽しみ方があります。
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きたきつねさん
杉さん:新たな発見、まさにそれが楽しみで家を飛び出していきます。過去にいったことがある場所でも、季節によって、ルートによって必ず新鮮な出会いが待っています。って言うか、杉さんが一番そのことを知っていると思います。はは、釈迦に説法でした。
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きたきつねさん
V-Striderさん:秋田はなんだかのんびりした感じの土地柄で、俺も居心地が良いんです。男鹿周辺は、見どころが紹介しきれないほど沢山あるし。石川の能登にも負けてはいないでしょう。
Ch5の貝:貝殻の先端部にヤスリ状の部分があり、そこを押しつけるようにして石に穴を空けていくんだとか。すごい能力です。実は、日本の離島でこの貝の大繁殖により小さな島がボロボロになって消滅する危機を迎えている場所もあるのだとか。小さいながらも侮れないヤツです。
Ch10:遠くから見えていたときは、本当にカモメのオブジェに見えました。
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きたきつねさん
前人未到さん:お久しぶりです。NC700Xはツアラーですが、Chap8のようにタンデムシート上へツーリングバックを乗っけると、スタンドで給油しにくい状態となります。おそらくはパニアシステム装着を前提として、このように作ったのでしょう。
今回のツーリングではそこが不便に感じられましたので、現在、給油口をジャマしないキャリアシステムを自作中です。今後の日記で紹介できると思いますので、こう、ご期待。
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さとぺさん
こんばんは!
緑の綺麗なキャンプ場を、いっぱい発見できましたね。
てか、秋田なら奥能登同様どこでも野営できそうですけどね( ´艸`)。
じゅんさいが秋田が有名だったとは知りませんでした、あんなに綺麗な水の中で育つのですね。ありがたく頂がなくては。
超神ネイガー!ご当地ヒーローの中では有名ですね、ツイをフォローしてるんですが、あの格好で農作業しちゃう姿なんて、地元愛が感じられて好きです!へばな!
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きたきつねさん
さとぺさん:コンばんわ。今回は土曜の夜にアテにしていたキャンプ場へ入れなかったこともあり、男鹿の周囲にあるキャンプ場めぐりをして、またこの辺を訪れた時に利用したいと考えました。北海道ツーリングの帰り際に利用するのも、イイかな。
ジュンサイは各地で食べられている山菜です。こちら新潟でも取れるのですが、やはり一般的ではないです。ところが秋田へ来ると、ジュンサイ池があちこちに点在していて本格的な栽培が行われていることが分かります。
道の駅などで瓶詰めで販売されているのを見かけますが、摘みたてのジュンサイはくるんと丸まった新葉をたっぷりのゼリー物質が包み込んでいて、その透明感がすごく印象的でした。摘みたてのを食べてみたかったなあ。
超神ネイガー:数あるご当地ヒーローの中でもダントツの人気を誇っています。デビュー以来今も人気が衰えません。新潟にも「超耕21ガッター」が活躍していますが、残念ながらネイガー人気には遠く及びません。
近年、新潟県長岡市の旧栃尾を舞台にした「炎の天狐 トチオンガーセブン」なる超マイナーご当地ヒーローが登場し、なんとDVDや劇場版まで製作されました。その顔が狐なので、親近感を感じます。俺も変身しようかな。「ごうしゃく!」 1560173278879M.jpg
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パンダさん
きたきつねさん(。^ω^)ノ゙ コンバンワ!

ほ~、さすがきたきつねさん、博識ですね~。
とても勉強になります。(。ゝω・)b

ニオガイやジュンサイ...そしてとくに目を惹いたのが逃げ水。
この現象、逃げ水って言うんですね~。(・ω・`。)ホー
こう言うのも見た事がありますが、空気がモヤモヤ~ッとした感じの現象?
そう言うのも全てひっくるめて、陽炎って言うのかと思ってました。

子供の頃、汗だくで走り回っている頃はよく見たものですが、最近は
とんと見なくなりました。なんか懐かしいものを見させていただきました。(*′ω`)ウ-ン
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きたきつねさん
パンダさん:大自然こそ俺の学びの場なので、ツーリング先での細かな観察が大好きです。そして、その時間だけスローペースな旅となってます。(一日せいぜい300kmちょっと)
逃げ水はパンダさんもよく見かける現象と思います。この時期の高速道では路面が日光で加熱され、気温は涼しい状態のためまるで鏡のように遠くの景色を映し出します。詳しくは「下位蜃気楼」と呼ばれるもので、その逆、遠くの風景が浮き上がって見えるのを「上位蜃気楼」と言い、富山湾で発生するのが有名です。そんな話も、子供達とキャンプに出たときにでも話してあげたりします。
話は変わりますが・・現在700Xをロンツー仕様にカスタム中。特に後ろの大型キャリアに時間がかかっています。いつもそうですが、造りながら考え、考えながら造っているので製作時間がかかるんです。どんな仕上がりになるか、こう、ご期待。
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