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W.Aさん

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冬季の分解整備10 倒立フォークのオイル交換(分解編)(GSX-S1000F)


倒立フロントフォークのオイル交換では、バネを押し下げてフォークキャップボルトとロッドの取り付けナットを緩めて分離する作業が必要になります。GSX-S1000Fのものは人力で押し下げる事は出来ないので写真のような簡単な冶具を自作し、使ってみました。
T型の金具の穴をドリルで直径8mmに広げ、M8ボルトとナットを組み付け、2×4材の切れ端につけたものを単管パイプのフレームスタンドにクランプ金具で留めたものです。

下側を車用のパンタジャッキで押し上げるとバネが圧縮されて、ロッドがフォークキャップボルトと一緒にせり上がってきてナットが緩められる仕組みです。

しかし、実際はそう簡単ではありませんでした。

この状態からジャッキを作動させて、フォークアウターチューブが冶具のボルト当たるくらいまで(限界まで)圧縮しても、内部のロッドナットが見えるくらいのところまでしか上がってきません・・・。
スパナがかけられるところまでせりあがってこないのです。そこでさらにフォークキャップボルトを(カートリッジ内部のバネに逆らって)手で引っ張り上げると、ようやく緩められる位置になります。

人の手が4本必要なので、子供に手伝ってもらって引っ張り上げてもらい、ようやく分離に成功しました。スズキの専用工具には、ここを引っ張り上げた状態で固定する金具があるようです。
白いプラ製のカラーに開けられた穴の位置が、もう少し上に開いていればそんな苦労はしないのに。

カラーとバネを抜いてオイルを排出します。カートリッジ内部のオイルは抜けづらいので、一晩放置するとトレーの中にあるくらい出てきます。
元は透明だったオイルですが、3年、52000km走行後ですのでかなり汚れていますね。

アウターチューブを引っ張っても抜けないで、ここで止まります。今回はダストシールとオイルシールはそのまま使いオイルだけ交換するので、これ以上の分解はしません。

せっかくここまでバラしたので、ついでにグリスを塗布します。ダストシールをずらして、インナーチューブにグリスを塗って何度も摺動させてグリスをなじませました。

中空のインナーロッドの中に、さらに中空のアジャスターロッドが入ります。これの押し下げ具合でダンパーの強さを調節しています。
バラシてみて、初めて仕組みが分かったような気がします。

フォークキャップボルトの黒いネジは、下側の銀色のパーツとワッシャと連動していて、フォークのバネの押し下げ具合を調節するイニシャル調節機構。その中心にある銀色のネジを回すと、先ほどのアジャスターロッドが押し下げられて、減衰力調節機構となります。

組み立てるときは、それぞれの組み付け位置が決まっているはずなので、サービスマニュアルに従った手順が必要になりますね。
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