すずきあおこさんのSUZUKI GSR250 バイクいじり日記 「GSR250クイックシフター自作に挑戦！　(4)第2回走行テスト」

いつもの様に東扇島テストコースへやってきましたが、白バイにマークされてしまったので場所移動します
いつも感心するのですが、白バイって気配なくすぐ後ろに付いていますよね

そんなわけで第2テストコースの浮島です
この道の先は堤防で行き止まりです
そのためか通行車両はほぼゼロです
ストップアンドゴーを繰り返してもだーれも見てませんので心置きなくテストが出来ます

もう一枚、逆方向から
羽田空港に降りる飛行機が大きい
写真では大きさが伝わらないですね

今日のテストの目的は安定したシフトが出来る点火カット時間を見つけることです
しかし点火カット時間を測ることはできないので、他の指標が必要になりますが可変抵抗器の抵抗値ではいちいちテスターで測るのも面倒だし、そもそもテスター持ってきてないです
そこでかなりザックリですが、エンジン回転数の低下量を指標にすることにしました
点火カット時間の調整をしたら、そのまま停車状態でギアをニュートラルに入れ、アクセルを開け3,000rpmで回転を安定させて、点火カットしてタコメーターを目視で読んでエンジン回転の低下量を確認します

低下量500rpm~2,000rpmの間で良いところを探して行きます
最小500rpm、最大2,000rpm、その間と振ってみたのですが、どれも気持ち良いシフトができない
たまにスコンと入ってくれるので必ず答えはあると信じてテストを繰り返していくうちに分かってきました
シフト操作と点火カットのタイミングが合ってないのだと
そう気付いた後は、シフト操作と点火カットのタイミングを一定にするために、シフトペダルを押し上げておいて点火カットする操作に統一しました
そうすることでばらつきが減り、ベストではないがシフトフィールが良いポイントが見えてきました
目視でエンジン回転数が1,500rpm低下するくらいが最もシフトが安定しています

もう少し回転数低下量を抑えたいなと微調整を試みるが上手く調整が効かない
それと1,500rpm低下の設定で走っていると、走り初めは良いが数分後にはシフトショックが大きくなってしまい、その時のエンジン回転数はメーター読みで3,000rpm以上落ちてる
どうやら振動で可変抵抗器の抵抗値が変わってしまっているようです
このような状況でこれ以上のテストは意味がないのでここで撤収です

帰宅後、今日のテスト走行でシフトフィールが安定していた時の抵抗値を測定したところ150Ωでした
ただ、今実装している可変抵抗器は150Ω付近の調整が細かくできず、上げれば320Ω、下げれば10Ωと言った感じで値が飛んでしまいます
走行中にシフトショックが大きくなってしまったのはコレが原因だったようです
そうと分かれば回路修正です

1kΩの可変抵抗器を外し、200Ωと100Ωの可変抵抗器を付けてみました
これで細かな調整ができるし、振動に対してもロバストになりました

それから回路修正に合わせてシフトロッドの取り付け部分にマイクロスイッチを取り付けてみることにしました
シフトアップの時にシフトロッド取付け部が回転しマイクロスイッチを押す構造です
この信号を点火カット制御装置につなげば完全なるクイックシフターになる筈です
マイクロスイッチの取り付けはスポンジを緩衝材に挟み両面テープで固定しました

これによってホーンも元通りに戻しました
いつまでも整備不良状態を続ける訳には行きません

更にもう一点
こちらはクラッチワイヤーエンドに付けたマイクロスイッチです
クラッチを使用してシフト操作をする時は点火カット機構が働かないようにするためのものです
通常時は写真の様にスイッチがクラッチワイヤーエンドに押されてONの状態ですが

クラッチレバーを握るとこの写真の様にスイッチOFFの状態になります
これをシフトロッド側のスイッチに直列接続すれば完成です


考え付くことはやったので、後は走行テストで確認だ!

ちなみに今回使ったマイクロスイッチはこれ!
例の如く大陸製です
10個も入ってたったの206円!
相変わらず安い!
失敗しても痛くない!
いろいろな場面で活躍してくれそうです


次回 「第3回走行テスト」