ヒロさんのHONDA トゥデイ バイクいじり日記 「ＰＰ ポリプロピレンの自家塗装について」

ヒロさん

ＰＰ ポリプロピレンの自家塗装について

■車種名

HONDA トゥデイ

■Myバイク

HOOTERS SPECIAL

■難易度

中級

作業工程1

ポリプロピレン(以下PP)は塗装を弾いてしまい
自家塗装ごときでは容易に塗装が禿げてしまう・・・本当?

PPは足付けのペーパーがけをしても表面が均されるどころか
毛羽立ってしまい傷は消えず平滑にもなりません。

そこで自分は敢えて♯800で全体に足付け。
案の定毛羽立ちました。
そこでミッチャクロンマルチプライマーを必要に以上に厚くならぬよう
別の言い方をすると最低限の量を塗布します。
缶に書いてある使用方法に準じて
その後にホルツのプラサフ塗布。
プラサフ乾燥後にペーパーがけしても
PPは毛羽立っていたのですから
プラサフの表面にPPが砂粒のようにでてしまっています。
白いご飯にゴマを撒いたようです。

更にプラサフ塗布。
ペーパーがけ。
まだPPが塗膜を飛び出し出ています。

その後、塗膜にPPが出なくなるまで
プラサフ塗布とペーパーがけを繰り返し。
毛羽立ちに塗装ですから
吸い込みも出るかと覚悟していましたが
私の場合は5回目でPPが出ないプラサフだけの塗膜が完成。

後は通常通り普通の自家塗装の手順にしました。
注意点としては敢えてペーパーがけで毛羽立たす際に
♯800より荒いペーパーをかけると毛羽立ちも大きくなり
プラサフ塗布とペーパーがけの回数が増えてしまうこと。

PPはやわらかいので最後のウレタンクリア硬化までは
不用意に塗装ベースを曲げないこと。
プラサフはパテで固いから
せっかくの仕上がった塗装面にヒビが入ります。

この方法、PPが毛羽立つなら
それを物理的足付けにし
塗装剥がれを防ごうとの計算で作業しました。

プロと素人の塗装の違いは
材料や器具による塗膜の厚さで
塗膜が薄いほど剥がれ辛く塗装後のトラブルが少ないのが一般論。
私はカー用品店やwebikeで缶スプレーを買って
玄関先やベランダで素人塗装してます。

それでこの手順で
スクーターのシート下のPPを塗り
結果が良好なのでGIVIにも塗装。
振動にもエンジン熱にも影響なく
いまだにワックス掛けできる塗膜です。

ネットって便利な反面怖いところがあり
それじゃあ直ぐ塗装面が剥がれちゃうでしょうという方法が
知恵○とかに書かれていたり
個人ブログに書かれていたり。

私の手順の塗装は少なくとも1年以上持ってはいますが
パテの厚盛と同じ状態なので
3年後以降に経年劣化でごそっと剥がれるのかもしれません。
でもそれは素人自家塗装の許容範囲。

何故この理に適ったこの日記の手順が
検索でヒットしないかは謎です。

後書き
最近GIVIに貼ったステッカーが一部剥がれかけたので
何も考えずに力任せに引っ張り剥がしたところ
塗装面のベース色とウレタンクリア部分のみ
2cm×2cmほど一緒に剥がれてしまいましたが
なんとプラサフ面は何ともありませんでした。
別のステッカーを上貼りして隠しました♪