生まれて初めて買ったバイクはスズキのマメタンだった。
16歳のことだけど、どこで手に入れたか思い出せない…。
確か友人から5万くらいで譲り受けたような気がする。
中学を卒業して初めてあった同窓会に原付で来たヤツがいて、
みんなから羨望の眼差しを浴びていた。
スクーターじゃなくてミッション付きっていうのが、大人な感じがした。
当時はレーサーレプリカを中心としたバイクブームが起きる直前。
バイク漫画で「ペリカンロード」とか「俺たちのララバイ」とかで、
バイクに乗る高校生に憧れを誰もが持っていたんじゃないかな。
タバコを無理して吸っていたような健全な高校生だった僕は、
当然のようにバイクに乗ろうと決意した。
尾崎が歌うように「盗んだバイクで走り出す」ほど悪くは無かったから、
それまで何となく貯めていた「お年玉貯金」を崩して手に入れたのが、
スズキの「マメタン」だ。
ただ操縦するだけで、とにかく楽しかった。
運転する事それ自体が楽しい乗り物、それがバイク。
自分の意思で行き先を決める手段を手に入れた、
その事が僕をどんなに大人にしてくれただろう。
どんなことでも、「初めて」は一度だけ。
その「初めて」が、素晴らしい体験だったかどうか、は
その後の人生に大いに影響があるんじゃないかな。
ファーストバイク「マメタン」は、数々の素敵な体験を僕にくれました。
ありがとう、「マメタン」!
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