有馬 仙さん

ステータス

日記投稿件数
124件
インプレ投稿件数
3件
Myバイク登録台数
4台
ウェビ友
5人

高知県中土佐町でソロキャン

ツーリング期間
2020年12月12日 ~ 2020年12月13日
車種名
DUCATI Multistrada 1200S
Myバイク
DUCATI Multistrada 1200S
走行距離
433km

本格的な冬が来る前に、
薄着で行けるうちに、
近場にキャンツーに出掛ける。

土曜日の朝、チャッチャッとパッキング

今回はなるべくアイテムを絞り込んで行こうと決めていた。
が、あまりいつもと変化なし。

さあギアを満載して出発だ。

高速を乗り継ぎ須崎市のマルナカで食料補給する。

どこへ行ってもマルナカだ

高級和牛コーナーでステーキ肉を買う。

土佐和牛のヘレ肉だ
ヒレ肉ではなく、ヘレ肉だ。と断じて友人は言う。

高級肉をサラリとかごに入れる中年男性に、
周りの主婦から羨望の眼差しが痛いくらいに刺さる。(と思った)

昼食はおなじみのラーメン屋で、

鍋焼きラーメンを食べる。

コロナの影響なのか?何かやらかしたのか?
お客さんが少ない。

麺を食べたあとは雑炊にしてもらう。
一味がハートマークになっているのがおわかりだろうか。
アツアツの雑炊と相まって身も心もハートフルな予感しかしない。

キャンプ場に到着しテントを設営

ここで、重大なことに気がつく

寝袋を忘れた!
アイテムを絞り込むのにも程がある。

テントの骨を忘れた人を知っているが、それに勝るとも劣らない失態だ
自分の頭を両手の拳でポカポカと殴りたい衝動に駆られる

この時点では日差しもあり汗ばむほどの陽気
一瞬、シュラフなしでも寝れるか?自分の失敗をなかったコトにしようと試みるが、

大人の判断で現地調達とする。

須崎市のコーナンまで戻り2400円の寝袋を購入
まったくもってリーズナブル
こんなに安くていいのか?(ちょっと収納サイズが大きすぎるけど)

ともあれ、これで夜も安心だ。いや、夜は安心だ。

再び中土佐

大正市場もコロナの影響か、閉店時間間際のせいか、
お客さんはいない。

地元風のおじいちゃんの長い影が寂しさを際立たせる。

大正市場近くの道の駅にて、
地元の造り酒屋「西岡酒造店」のバカ高い日本酒を購入する。

「当店のみの販売」に完全にノックアウトされた。
オヤジホイホイに引っかかった心境だ。

店を出るとニンジャ650に乗った人に遭遇、It's so goo!
声をかけると「先日発表されたモンスターが禿しく欲しい」という。
いい店がありますよと、岡山のプラスワンを激推ししておいた。

キャンプ場に戻った頃には日が陰っており、先程までのポカポカ陽気はどこへやら

袋を買っておいてよかった。とウンウンうなづきながら、酒をくらう。

このお酒、甘い。

日もとっぷりと落ちて、周りが闇に包まれる。

やはり寒い

本日のメインエベントの登場だ。
品名は「ヒレ」と表示されているが、
これは断じて「ヘレ」だ、間違いなく「ヘレ」だ
大事なことなので2度言っておく

何故かキャンプに来るとステーキが食いたくなる
普段は絶対に買わない食べないものに
非日常を求めているせいだろう

酒も入り、お腹も満足すると
大の大人がこんな事になってしまう

これは悪い見本

酔にまかせて寝床に入ったのは良かったが、
2400円のシェラフはお値段通りの性能で、
足元が寒くて寒くて幾度となく目が覚めた。

明るくなってきて外を見ると幻想的な世界が広がっている。

レンズが結露して曇っていただけだった。

レンズを拭いた

日の出前の実際の風景

張り綱の上のあたりに、細~ぃ三日月と近くに寄り添う明るい星が一つ浮かんでいるのが見えるだろうか

コーヒーカップが掛けれるような月が見える日は天気が良い、と私が生まれ育った北欧では言い伝えがある。

起床し薪を探しつつキャンプ場周辺を散策

廃道になっている道を進むと洞門の壁に落書きが、

こいつに何があったのだろう?

親に中学を出たらカツオ船に乗れと言われたのだろうか?
はたまた付き合ってた彼女が自分の親友と楽しそうに歩いているのを目撃したのか?

様々な情景が目に浮かぶ

この作者、ろの字のあとに小さいオまで書き、ご丁寧に読点まで書いている。
君はおそらく何に対しても正面から向き合うことのできる、立派な大人へと成長していくことだろう。
何があったかしれないが辛いことは早く忘れることだ、あとになって振り返ってみると辛かったことのほうが面白かったりするのが人生ってもんさ。

この先の人生におじさんはエールを贈りたい。

期待した薪はあまりなかった。

薪をひきづりながら帰ってみると、何人も海に向かってキャメラを構えている。

訊くとここはだるま夕日ならず、だるま朝日の撮影スポットだという

薪拾いなどしている場合ではなかった
なんとか日の出には間に合ったが、またやらかすところであった。

朝日も上りきり赤から青の世界になった頃、カメラを携えた須崎市在住のおんちゃん(農業・年齢不詳)の訪問を受ける。

ニホンカワウソの写真を撮って新聞に乗ったことがあるとか、ジャンボタニシの遺伝子を組み替えて無害化する研究をしている。などの壮大な、それでいて夢のあるお話を20分ほど聞かせてもらった。

途中でお仕事の電話が入ってしまいそれ以降のお話を聞くことはできなかったが、横やりが入らなければ1時間は硬かったであろう。

おんちゃんのあとは隣のキャンパーご夫婦の訪問を受ける

こちらはだるま夕日撮影愛好家でらっしゃる。
たまにはだるま朝日を撮ろうということでやってきたらしい。
ご夫婦でバイクに乗られるとのことで、仲良くキャンプもなされる。
寂しい独り身には羨ましい限り
バイクのこと、車のこと、写真のこと色々教わる
今度は見つけたらすぐに声をおかけください。一緒にお酒を飲みましょう!

そのあとは地元の散歩おじいさん。
この方からは「土佐の一本釣り・純平」の船は実在したが今はもうない。という情報を得た。

私に道を尋ねてくださいと顔に書いてあるのかと思うくらい道を聞かれて困る。というおばさんを知っているが、
今日の私の顔には「話しかけてください」と書いてあるのか、色んな人が声をかけてくれる。

退屈しないが朝ごはんが遅くなってしまった

昨日は色々あって風呂に入れなかったので、当初予定していた松葉川温泉に一日遅れで入る。

ここもお客はパラパラ。

そのことを湯の中で地元の常連さんと話す

・活魚運送の運転手というか経営者
・他にもラーメン店経営

などなどお湯の中で垣根のない話に花が咲く

お湯から出ると「ワシも昔はバイクに乗っていた」という定形のお声掛けがある
この方は喫茶店のオーナーとのこと。

袖すり合うも他生の縁ということで、

温泉でお知り合いになったおじさんの経営するラーメン店で遅い昼食にする。

R56沿いにある「とんたろう七子店」だ

大将おすすめはこの店オリジナルの
みそキムチカツラーメン(¥1120)

最近めっきり辛いものに弱くなったへなちょこだが、
おすすめとあらば頑張るしかあるまい

これ

とんかつに多少の違和感は感じるが、郷に入っては郷に従えの根性でいただく

案の定、頭から額から汗だらけになる

大将、アイディアは斬新だが麺にもうひと工夫必要だと思います。
と、こちらもお返しに辛口の評価をしておくことにする。

七子峠からの眺め

紅葉も、終わりに近し、この景色(有馬仙)

一句詠んで帰路につく

折しも本日、12月13日は新猪鼻トンネルの開通日である。

高知道から徳島道に分岐して井川池田インターチェンジで降りるとすぐそばなので通って帰ろう

しかしIC降りたらこの状態

数キロは渋滞している。
しかも動いてない。

諦めて迂回して変えることにする。
が!何を思ったのか家とは反対方向に左折してしまう

引き返そうにもUターンすると渋滞の列に入ってしまうのでそれもできず。

川之江までの途中で、徳島から大野原に抜ける県道8号(佐野大野原線)に入りショートカットを図る

徳島県側は道幅も広くでナイスなワインディングだが香川県に入るとちと怖い

モードをSPORTに切り替えてくねくね道を行く
めったにこのモードで走ることはないので、出力やサスセッティングが緩めのURBANモードに慣れた体には別のバイクに乗っているようだ
知らず識らずのうちに体が前のめりになっているのがわかり、心のなかでニヤリとしてしまう

でもはたから見れば、荷物を満載してのんびりツーリングのおじさんだ

丸亀市内の渋滞もうまくパスでき無事ベースに帰還

あとで聞いた話だがトンネルの開通は16;00だったとのこと。
私が渋滞の写真を撮ったのが16:10となっているので、開通ホヤホヤの時間だったわけだ
そりゃ混雑するわな

以上、色々あったソロツーだったが、いつもより話しかけられる頻度が高かったように感じた。(文中にはないがPAでは柴犬のおじさんにも声をかけてもらった)県外の人間なのに暖かく接してもらえありがたく感じる。
それだけみんながコミュニケーションというか人と人とのふれあいに飢えているのだろう。

早く収束して、自由な移動と接触ができる時期が戻って来ることを切に願う晩秋の一日であった。

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コメント(全4件)

ちゃこさん
日記も面白かったのですが…正直に言ってよろしいですか?!

トナカイの被り物が、独走優勝でした(笑)
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有馬 仙さん
2位以下に1周以上の差をつけてゴールしました(^^ゞ
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k ふぁくとりーさん
高知市に住んでるのでちょっと興味本意で読んでみました。失礼
所が、、、、文面が面白く、次から次へと読んでいき、結局全て読ませて頂きました。
うーん、上手いですね。
これは本作れますよ、、、、バイク旅本が。

お陰で、、、私も出掛けてみたくなりました。
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有馬 仙さん
kふぁくとりーさん、ものすごい時間にコメントありがとうございます。
こんな時間に何されてるんですか?とても気になります。
それはさておき、稚拙な文章を最後までお付き合いいただいた上に、お褒めの言葉までいただき、これからも皆さんに楽しく読んでもらえる記事を投稿せねばと、この有馬俄然やる気になっております。
高知にはよくお邪魔させていただいていますので、見かけたらハグ、もとい、お声をかけてくださいね。
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