きたきつねさん

ステータス

日記投稿件数
422件
インプレ投稿件数
20件
Myバイク登録台数
13台
ウェビ友
44人

「そこに、ヒスイはあるんか?」糸魚川林道ツーリング。

ツーリング期間
2020年08月29日 ~ 2020年08月30日
車種名
HONDA CRF125F
Myバイク
ハードアタッカー
走行距離
272km

このところの日記サボりが長引いて、今頃真夏の話題を掘り返します。
これは春頃だったか、いつものオフロードメンバーでキャンプしているとき、「糸魚川にあるという絶景露天風呂を入りに行こう」と盛り上がり、目を輝かせたTOMさんが言いました。
「キタさんや。そこに、ヒスイは、あるんか。」
イヤイヤイヤ。そんな簡単に拾えるもんじゃ、無いですよ?ヒスイなんて。
とは言え、ダメ元で。GO TO JADE(ジェイド)。

8月29日朝。
この日の集合場所は、関越自動車道の栄PA。ここはコンビニがあるだけのパーキングですが、コーヒーを飲んで待ち合わせするには十分。
買ってきたホットコーヒーをずるずる飲んでいると、TOMさんのハイエースが到着。
「朝から、もう、あっついねー!」
そう。この時期は、8月末でもまだ猛烈な残暑の真っ只中でした。
まずはこの二人でスタート。

続いて、柏崎市にある北陸道の米山SAでげんまさんと合流。
ここで簡単な日程打ち合わせ後、各自出発です。
その際、げんまさんだけ軽なので、俺とTOMさんは彼を置き去りにしないよう高速道をやや遠慮がちのペースで走行。
それでもミラーに映らないげんま号。上越市を過ぎたあたりでさすがに心配になって、さらにペースダウン。
バンバン周囲の車に抜かれる2台のトランポ。

いよいよ糸魚川ICへ到着、というタイミングでTOM号へげんま号から連絡あり。
すでに糸魚川ICから降りて、目的地のスーパーで待っている、とのこと。
俺「え?どうなってんの?一回もげんま号に抜かれてなかったはず」
TOM「俺たちの車よか、早よ出発してたんだってよ」
なにそれー!スピード制限してた意味、ないじゃん!
意思疎通不十分でしたが、ともあれ糸魚川郊外にあるスーパーへ到着。
この時、すでに気温は30度を軽く突破。
車を降りると、周囲の熱気で陽炎が出そう。
ここで、今夜の食材・酒をたっぷり買い込みます。

スーパーでの買い出しを終えて、国道148号を長野県境方向に移動。
狭い峠道に進み、今夜の野営地となる高浪ノ池キャンプ場へ、到着。
まだ時間は10時なので、キャンプ場の確保にはちょい割増料金がかかりますが、ロッジで受付を済ませておきます。
そのほうが、夕方のテント設営時にドタバタせずに済みます。

で。ここのキャンプ場利用にはひとつ問題があります。
オートキャンプ場でないので、広いキャンプ場内は駐車場に駐めた車から、テントサイトまで自力でキャンプ道具運搬しなければならないのです。
この時の気温、34度。この辺の高原は気温が涼しいハズなんですが。いかんともしがたい猛暑です。
貸し出しのリヤカーで荷物を運ぶTOMさん。

俺たちがお目当てにしてたのは、そびえる明星山が望める場所。
ここはキャンプ場でもかなり奥まった場所なので、リヤカーで荷物ドナドナは大変でした。

でも、それだけ苦労した甲斐がある優良ポイント。
テキパキとテントを設営し、いよいよバイクで出発です。

各自トランポから降ろしたマシンをスタンバイ。
トランポを活用したツーリングでは身軽な状態で活動できるので、小型マシンの機動力を最大限使いこなせます。

一刻も早く走り出したくてウズウズしている二人。
そんなに慌てなくても、温泉は逃げたりしませんよ?

絶景露天風呂を目指し、県道505号の細い峠道をグイグイ登り詰めるバイク隊。
お昼ちかい時間となったので、この道のすぐ脇に見えた白池で、昼食休憩とします。

白池の周囲は霧が出るほど風が涼しく、遊歩道の脇にはこんな不思議な花も咲いていました。
これは、ギンリョウソウだね。
薄暗い森の中で、真っ白な花がひっそりと咲くので別名「ユウレイタケ」と呼ばれていますが、よく見ればかわいらしい花なので、ユウレイ呼ばわりするには抵抗があります。むしろ、妖精さんがお似合いですね。

池のほとりに佇んで食事中のげんまさん。
景色がよいと、飯も旨い。
あれ?天気がちょっと怪しくなり始めてますね。
暗い雲が山の上にかかってきています。
今後の天気が気になるところです。

昼食終了後、再び峠道をさらに移動。
ヒワ平展望台までやってきました。
ホントならここから、山頂にまだ雪の残る白馬連峰が望める絶景ポイントなんですが。。。。
白馬連峰の頂部を包み込む、濃密な雨雲が。
残念です。

休憩時に、展望台駐車場のわきに生えてたヤマブドウのところで、面白いものを発見。
大豆くらいの大きさ、赤い木の実みたいな物体がブドウの葉っぱの上に沢山くっついています。
帰宅後、調べてみましたら「ブドウトックリタマバエ」という、小さなハエが寄生して出来た虫コブでした。
なんと不思議な、大自然の造形!

白馬蓮華温泉ロッジの駐車場に到着。
この日は予想以上に来客者が多いですね。
世間はコロナ禍で出控えていた頃だったので、ちょっと意外でした。
露天温泉入浴のため、ロッジで受け付け精算し、いよいよ登山道へと進みます。

木陰になった小径を進みます。
熊が心配なので、熊鈴を賑やかに鳴らしながら進む一行。

最初に辿り着いた、「三国一ノ湯」。
ありゃーー!お湯が入っていない!
どうやら天候の関係だか、湯量不足で使えないらしいです。残念。

空振りにめげず、さらに上を目指す一行。
急勾配の斜面を歩き続けて、汗がダラダラ。
TOM「温泉は、まだかーい」

温泉周遊ルートの最上部にある、「薬師湯」に到着。
この時、すでに周囲は深い霧に包まれており、白馬連峰はまるで見えず。
まあ、コレばっかりは運ですね。

急坂の登山ルートを歩いてきて、早くも疲れが見え始めています。
ここは温泉に浸って、リフレッシュ。
温泉はヒスイのような濃い緑色。湯温は41度くらいでちょうどいい感じでした。

入浴中。
時折霧が薄くなって、周囲の風景が垣間見えます。
この景色だけでも、十分ここの露天風呂の雰囲気は感じることが出来ました。

薬師湯から少し降りた所にある「仙気ノ湯」。
ここは湯船が大きめで、来客の人気がある場所です。
ここはお湯が白っぽい濁り湯。風呂ごとに泉質が違うので、おもしろいです。
TOMさん、ご満悦のポーズ。

温泉湯船のすぐ近くに、ボコボコと激しく沸き立っている場所が見えます。
俺が「イリュージョン!」と言っておもむろに手を突っ込んでみせると、みな、「やめろ、ヤケドすっぞ!」と声を上げます。
ところが。
タネ明かしすると、水の中に硫化水素ガスが激しく湧き出しているため、さも沸騰しているように見えていただけ。水はぬるめです。
(でも、本当に熱湯が湧きだしている場所もあるので、真似しないでね)

最後の温泉は「黄金湯」。
透明な湯で、湯温はちょいぬるめ。
もう、十分入浴をしたあとだったので、ここは足湯程度で。

さて、ロッジまで戻って、再びツーリングモードに戻ろうか。

長く続く急勾配の峠道を、順調に走ってきました。
と。
後方のげんまさんが、ホーンを鳴らしてストップを求めています。
なにか、不調が?
げんま「リヤブレーキが、効かないんですヨ」
・・・ははあ、ベーパーロックだな、そりゃ。
このツーリングの前、げんまさんのマシンは森の中で長期間雨ざらし状態になっていたので、ブレーキフルードが吸湿して、連用したブレーキディスクの加熱で沸騰、エア咬みをするからくり。
ちょっと休憩し、ブレーキが冷えたらまた元に戻ったようなので、再び出発。

さて。気を取り直して、いよいよ本格的にトレッキングルートへと突入。
入り口の目処をつけていたんですが、どこまで伸びているのか皆目見当がつかないこのルート。
どんどん開拓しちゃいましょう。

げんまさんが、ルート上に出くわした土石流跡に果敢に挑戦。
「ボク、やってみます」
すごいチャレンジ精神。

ガレ場急坂の途中で停止してしまいました。
足で踏ん張っても車体を支えきれない。どうリカバリーするかな。ワクワク。

マシンから降りて、アクセルをふかします。
激しくスピンするリアホイール。
いや、降りちゃったら、トラクションしないよ。タイヤが。

げんまさんがガレ場で引っかかってあがいている最中。
俺は足下におもしろい物体を発見!
コレ、石炭じゃないの。
オーイ、TOMさん、コレ石炭だよーー!
TOM「よっしゃ、あるだけ拾っていこう!」

げんまさんを放置して石炭拾いに夢中な二人。

よく調べたら、ガレ場の石ころの中には木の化石がいっぱい見つかります。
ははあ。この地層なら、石炭もでてくるなあ。
ふり返ったら、TOMさんはビニル袋いっぱいに石炭を拾い集めていました。
今夜のBBQで使うんだって。イイね。

げんまさんもガレ場から無事自力脱出し、一行はさらに奥地へと進行しました。
所々でお目にかかる崩落現場を乗り越え、ルートはさらに藪深い廃道へと変化していきます。

奥へ進むほどに難易度が増し、ソレとともに興奮度が増してくる、エキサイティングなルート。
コレこそ、アドベンチャーだ!

糸魚川山中での、まさかの素敵ルート開拓にワクワクが止まりません。
奥地から戻ってきたTOMさんの横顔、今年一番の笑顔でしたよ。

さて、陽も傾き始めたから、そろそろキャンプ場へと戻ろう。

キャンプ場では、すでにテント設営済みなので、さっそく夕食の支度に移ります。
たき火を起こし、調理の準備。
そしてなにより、待ちわびた乾杯の瞬間。

「お疲れー!!」
「カンパーイ!!」
酒宴開始の口火を切る一行。
暑いなか、かなり汗をかくスポーツをこなしてきたので、喉から手が出そうなほど冷たいアルコールを欲しています。

この一口が、旨いんだ。
このひと時が、堪らないんだ。

たき火のなかで赤熱する石炭。
そう、先ほど山中で拾ってきたものですが、けっこうな火力があります。
この火力を使って・・・

甘辛風味の酢豚を仕上げます。

ちなみに、ピーマンのように見えるものは、新潟の特産野菜の「かぐらなんばん」、見た目はピーマンそっくりですが、その味はトウガラシ並みの激辛。
その刺激が、また、心地良い。
ビールに合うんだな、この味は。

TOMさんが今朝立ち寄ったスーパーで購入した、地場産枝豆。
多めに塩を振って、パクリ。
新鮮な豆の風味が、イケてます。

うっひっひ。
俺がメンバーを驚かそうと、スーパーで買っておいたゲンギョの一夜干し。
見た目がグロテスクなゲンギョは、糸魚川の名物深海魚で、干物を強火で炙って齧り付くと、海の味が口いっぱいに広がります。

次々と登場するご馳走。
夜更けまで弾む会話。
今夜は、この辺で一旦お話しを終了します。

次回、日曜のエピソードをご紹介します。
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コメント(全10件)

Refさん
こんばんわ。
ペースダウンして待つお二人と、先に目的地へ着いたゲンマさん。皆さんの性格を推定すると、その状況がとても理解できます。
キャンプサイトは最高の景観の場所ですね。さすが、キャンプの達人です!!
そういえば、TOMさんが夏のキャンプは蚊がいるので、今の時期(最低気温2度の夜)が良いと言っていたのを思い出しました。蚊は如何でしたか?
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きたきつねさん
Refさん:コンにちは。高速道移動中のエピソードですが、このメンバーは一見息が合っているようで、結構チグハグなんですよ。だからツーリングイベントではこういったプチアクシデントは日常光景です。
キャンプサイトは、昨年きつ姉ェがこのキャンプ場を利用して、「いやーーん、もう、さいっこーッッ!!」ってそこの景色をべた褒めしていたから俺も今回使ってみました。たき火しながら眺める明星山は、迫力マウンテン、もとい満点です。
キャンプ場の蚊ですが、意外と少ない場所なんですね。蚊取り線香を点けておけば十分対処できるレベルでしたよ。ただ。夜半に森の中から物音がする、とTOMさんから報告がありました。イノシシとかが来ている模様です。
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NINJA BAKAさん
温泉のために登山するんですねぇ。
さすがの皆さんです!
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きたきつねさん
NINJA BAKAさん:コンばんわ。絶景露天風呂へ入るためならこのくらいのハードルは越えちゃいますよ。それだけ挑戦する価値のあるところです。
また日記中にご紹介していませんでしたが、様々な高山植物が咲き乱れる高原風景も見事で、疲れも吹き飛びます。よそ見ばかりしてペースが遅れがちな俺です(笑) 1604841010898M.jpg
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さすらいのライダーさん
おはようございます!

絶景露天風呂に絶景キャンプ場!!そして絶景露天風呂は湯巡りのオプション付き?(^-^)/
コンテンツ満載のイベントツーリングでしたね!!
ヒスイ探索に夜の部宴会付きと、もう言う事有りません〜(*≧∀≦*)
オフロードでは常に全身を使う乗り方となるので、邪魔な荷物を置いていけるトランポツーリングは、目一杯バイクのパフォーマンスを発揮できますねヾ(@⌒ー⌒@)ノ
それにしても、皆さん楽しそう!!
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きたきつねさん
さすライさん:糸魚川は新潟県で最も南の地域で、おなじ新潟県とは思えないほど複雑かつミステリアスなところです。遠すぎてたまにしか出かけられませんが、このとおり刺激的な出会い・発見が詰まっています。
今回見つけたトレッキングルート、なんのためにつくられたのか謎だらけのルートですが、かなり放置されたらしく荒れ放題、おかげで心底楽しんで来れました。
さすライさんも楽しんでいるとおり、トランポがあると旅先の自由度がぐっと増します。キャンプ道具もオートキャンプ用の装備を持って行けるし、たき火の薪だって好きなだけ積んで来れます。ビバ!トランスポーター!
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ゆうあいさん
コンばんは。

バイクはともかく、温泉付きの登山ならそっちに行きたいです(笑)。
エブリイの車中泊仕様もほぼ完成になりましたからね♪

明星山は以前、目の前まで行ったことがあります。
ヒスイ境に無造作に転がってるヒスイの原石を眺めてきましたよ。
https://imp.webike.net/diary/95944/
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きたきつねさん
ゆうあいさん:ゆうあいさんの場合、温泉巡りでは物足りず白馬連峰縦走してしまいそう。あの辺の風景は素晴しいです。天気さえ良ければ、露天風呂から正面に白馬が見えるハズだったんですが。そのうちリベンジしたいと思います。
ヒスイ峡:おお!まさにその日記で登場した辺りでした。現場に立ったゆうあいさんなら明星山のでかさを理解できますね。 1604927843241M.jpg
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パンダさん
きたきつねさん(。^ω^)ノ゙ コンバンワ!

温泉にキャンプに林道と、フルコースの夏だったようですね。(。ゝω・)b

とくに温泉は良いですね~。こういう温泉って、入った事が無いので
羨ましいです。あとはキャンプ飯!
機会があれば、激辛の酢豚を頂きたいものです。(。^ω^。)
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きたきつねさん
パンダさん:こちらでは雪が降り始めるような今頃になって、ようやく真夏のネタを書き込んでいました。じっとしていても汗が噴き出す猛暑の中、よく遊んだなー、なんて思い出します。
そしてこの温泉、基本混浴です!しかし、おっさんがひしめく湯船に若い女性が入るはずもなく・・妄想で終わりました。
酢豚は市販のベースを使って、生鮮野菜と合わせてちゃちゃっとつくりました。その時使った「かぐらなんばん」、これがヒリヒリするくらい辛い野菜で、味のアクセントとなりました。まずは成功です。
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