さん

ステータス

日記投稿件数
717件
インプレ投稿件数
0件
Myバイク登録台数
5台
ウェビ友
59人

残雪の八ヶ岳連峰へ/信州バイク旅(3泊4日)NO.1

ツーリング期間
2017年04月30日 ~ 2017年05月03日
車種名
HONDA CB400スーパーフォア
Myバイク
CB400SF-V2
走行距離
288km

春4月、今年も絶好のツーリングシーズンを迎えました。
どこかへ バイクで行ってみようか?

この時期にしか見られない志賀草津道路の「雪の回廊」が気になります。
そして、天空の美ヶ原高原と絶景のビーナスラインへも行ってみたい。

すると ウエビ友が、ビーナスラインを走って美ヶ原高原へ行くという。
そこで美術館前で待ち合わせをし、4日~5日の予定で信州ツーリングをすることにしました。
概ねコースは清里~八ヶ岳~ビーナスライン~美ヶ原高原~諏訪、実際のコースはその日の気分で決めます(2017.04.30)

1日目 八ヶ岳から諏訪へ

天気予報によると長野県 諏訪地方は晴れ、だが明日は雨になる見込み、
雨の中を走っても悲惨なだけで全然楽しくない、

そこで諏訪湖周辺で宿を探すと、上諏訪温泉に空きがあり2泊予約しました。
そのほかの宿は、その日の状況により決めることにします。

初日は かなり距離があるので、午前7時半 早めに出発します。
朝から青空が広がり 素晴らしい天気です。
美ヶ原高原も いい天気に違いない、言わずもがなテンションが上がります。

東関道から首都高湾岸線へと乗り継ぎます。
普段7割がトラックだが、今日は日曜日 ほとんど見かけません。

首都高新宿線も快調に走り、中央道へと入りました。
前回は小仏トンネルで事故があり酷い渋滞だったが、今回は事故情報無し 軽快に走れます。

すると石川PAの標識が見えて来たので ここで一休みします。

最近、高速道路のPAやSAでは「Free Wi-fi」が設置されています。
早速 タブレットPCを立ち上げ ネットに接続、だが繋がらない。

八ヶ岳の観光スポットを閲覧しようとしたのに、
係員に聞いてみたら、どうやらスマホのみらしい これは残念、

石川PAを出て、八王子JCTを過ぎると 小仏トンネルです。
渋滞も無く 一気に駆け抜けると、左手に相模湖が見えて来ました。
緑に囲まれた青い湖がとてもきれいです。

相模湖を過ぎると、神奈川県から山梨県へ入りました。
この辺りから山岳地帯、中央高速も登り勾配が続き 相棒も苦しそうだ。

そして定番の談合坂SAで しばし休憩にします。
二輪用の臨時駐車場が設けてあるが、それでもバイクが溢れている。
GWも2日目、天気もいいので皆さんツーリングを楽しんでいるようです。

店内を見てまわると、オレンジ色の制服が目立ちます。
どうやら明星大学の学生さんらしい、しかしもの凄い人数です。

その脇には、赤いオープンカーがありました。
そこにバッグなどの用品が展示されている、これは いいアイディアだ!

よく見ると車はトヨタパブリカ(初代)のマイナーチェンジ版、これは懐かしい、
私がトヨタに入社した頃は、2代目へモデルチェンジしましたが 1000km点検で初代もよく見かけました。

これは1964年、創業家の豊田英二が大衆車構想により開発した車、
500cc~600ccで、前輪駆動の4人乗りファミリーカーです。

翌年、通産省はトヨタの大衆車構想を真似てか、「国民車構想」を打ち出しました。
最高速度100km/h以上、乗車定員4名、リッター30km以上です。
だが、販売価格は25万円以下という難関、達成した車はありませんでした。

1934年、ドイツのヒトラーが打ち出した「国民車構想」で、ポルシェが「フォルクスワーゲン・ビートル」を造りました。
それを真似たのか、富士重工はスバル360を発売、
しかし、価格面は通産省の条件は満たせなかったようです。

では、給油して八ヶ岳の山岳走行に備えます。
正面は大月の山々、山は芽吹き緑一色 すっかり春の景色です。

談合坂SAを出て、更に中央道を西へと走ります。
今日は日差しがありポカポカ陽気、寒くなく快適にクルージングを続けます。

すると 左手に白い山が見え隠れする、何んと富士山です。
これはラッキー、天気にも恵まれ最高のツーリングになりそうだ。

その先は初狩PA、そこからも富士山が見られるかも、
時間もあるし、せっかくなので立ち寄ってみました。
車もバイクも数台で ひっそりしたところだが、それ故に ゆったりした気分で過ごせます。

すると正面に富士山が 顔を出しているではないか!
先っぽだけだが晴天に浮かぶ白い富士山、何んとも美しい姿です。
皆さん、富士山をバックに記念写真を撮っていました。

そして ご夫婦かな?バイクが2台出発したので、私も続いて後を追います。

更に中央道を西へ しばらく走ると 笹子トンネルに差しかかりました。
2012年、天井板が130mに渡り落下、
走行中の車が数台 巻き込まれ、9名の方が亡くなられた痛ましい事故が発生したトンネルです。

ここは全長4.7km 恵那山トンネルに次いで2番目に長いトンネル、
昔は排気ガスが充満し、息を止めて走ったことがありました。
しかし、空調の効果か?車の排ガスが減少したのか?今は臭くなく快適に走れます。

ここは笹子峠、ここから先は下り坂になります。
すると 広大な盆地が見えてきました、ここは桃とブドウの甲府盆地です。

中央道から眼下に盆地が一望、ブドウ畑を眺めつつクルージングします。
すると 前方に釈迦堂PAが見えて来たので、ここで一休みです。

ここは高い山に囲まれた盆地、西には明石山脈(南アルプス)が望めます。
北には八ヶ岳連峰と 関東山地の北側に位置する 秩父山地が見られました。

更に南に目をやれば 何んと富士山も、千葉からでは見られない山岳の風景に感動です。

駐輪場の後ろ側には「釈迦堂 遺跡博物館」があります。
展望ロビーからは、眼下に甲府盆地が見渡せ 抜群の眺望です。

ここには「釈迦堂遺跡」の土偶(どぐう)や土器が、5600点も収蔵されているというから凄い。
これは昭和55年、中央道建設に当たり 発掘したところ 出土したものらしい。

土偶(どぐう)は、女性を模した土製の人形、
係員によると、子孫繁栄や五穀豊穣などの祈る対象(神)として崇めていたらしい。

駐輪場に戻ると、秋田ナンバーのNINJA 250が止まっている。
NINJAにしては珍しいオレンジ色、バイクはピカピカ とても大切にしているようです。

すると彼、「今日は天気がいいので東京から走りに来ました」という。
連休にはバイクで秋田へ里帰りするという明るい好青年でした。

本線へ戻り西へ走ると そこは甲府市、
先月 ツーリングで来た時は 桃の花が咲き誇り、まるで桃源郷のようでした。
しかし 今は花は終わり緑の葉に覆われています、季節の移り変わりは早いものです。

そして甲府昭和ICからは、一般道・甲州街道を行きます。
少し走り甲斐市に入ると、正面に南アルプスが見えてきました。
美しい景色に感動、でも地元の人にとっては これが普通の生活なのかも、

そこには「ほうとう」の店があったので、昼食にします。
さすが山梨の名物、野菜たっぷりで みそ味も抜群、だが量が多過ぎ!

更に先へ走ると、道路脇にブドウ畑が見えてきました。
では ちょっと寄り道して畑の中を走ってみます。

用水路には きれいな水が流れ、ブドウの棚には葉が伸び緑いっぱいです。
その向こうは真っ白な雪に覆われた南アルプス、そんな美しい景色をながめながら しばしコーヒータイムです。

ここでルートを確認、この先の韮崎から清里ラインを そして佐久穂からメルヘン街道を走り諏訪へ向かうことにしました。

では のんびり行こう、まずは20号線・甲州街道を北上します。
すると、日差しが強く気温が上がってきました。

そこで脇道へ入り、路肩を失敬してインナーウェアーを脱ぎます。
信号で止まると暑くてたまらない!盆地は寒暖差が大きいのでウェア選びが大変、

道路脇にあるはスーパー、赤い垣根が色鮮やかです。
背後には ここでも南アルプスの雪景色が見えました。
山から吹く風は涼しく 汗も引いたので八ヶ岳へ向け出発します。

そして須玉からは、いよいよ清里ラインを走ります。
市街地を離れ、景色は山深くなってきました。

緩やかな上り坂が続き、標高が増すにつれ涼しさを感じます。
片側1車線道路だが路面は良好、山の景色を眺めながらバイクを走らせます。

ここは八ヶ岳連峰の麓、上り坂を進むとバックミラーに雪山が映りました。
後方は南アルプスです。
前方は八ヶ岳連峰だが、雑木林に隠れ見ることは出来ません。

そして林を抜けると 前方に八ヶ岳連峰が見えてきました。
これはいい眺めだ! 路地にバイクを止め しばしカフェタイムです。

やや春霞が掛かっているようだが、青空に浮かぶ八ヶ岳の雄姿が望めました。
麓にはハーフ屋根の民家が見え、どこか北欧を思わせる風景です。

バイクの脇で写真を撮っていると、軽トラックの方が会釈をして走り去りました。
地元の方のようだ、会話のない心の交流です。

相棒の排気音を聞きながら、清里ラインをしばらくクルージング、
すると、道の駅・きよさと に大群の「鯉のぼり」が泳いでいるではないか!
これは見事、ちょっと立ち寄ってみます。

メインは農産物や加工品などの直売所、
特に八ヶ岳南麓の高原野菜は、新鮮でおいしいと評判らしい。
そのほか、レストラン・BBQ・ドッグラン・車中泊施設もあり人気の道の駅です。

珍しいのは、リフトカーで頂上へ行くと「「花の森公園」があります。
季節の花・芝生広場・野菜や果物の収穫など、見て体験して遊べる楽園です。

駐車場へは車の行列、今日は「鯉のぼりまつり」開催中 イベント効果抜群です。

すると、係員が「いらっしゃいませ、バイクはこちらへどうぞ」と、観光バス用へ案内してくれた。
そこには2輪車用の臨時駐車場が設けられている、これはありがたい、

見上げれば、何んと500匹もの鯉のぼりが 風に泳いでいます。
これは圧巻!こんな大群を見るのは初めてです。
家族連れの皆さん あちらこちらで写真を撮っている、子供も親も大喜びだ!

道の駅を出て、更に141号線・清里ラインを北へと走ります。
もう この辺りは右も左も山、だが木々は枯れ枝で真冬の景色です。

道路はカーブが多くなり 緩やかな高速コーナーが続きます。
勾配が増し相棒は苦しそうだが、所々に登坂車線が設けてあり 車をごぼう抜き、

すると、急に建物が多くなってきました。
ここは清里高原、道路脇におしゃれな店が続くリゾート地 です。

昭和50年代のこと、清里ブームで多くの人が訪れるようになりました。
「高原の原宿」と呼ばれ、おしゃれなタレントショップやベンションが建ち並び、たいへんな賑わいでした。

しかし、バブル崩壊とともに客足は減り、静かな清里に戻ったようです。
脱サラで始めたペンションも老朽化が進み、オーナーも高齢化で多くが廃業したといいます。

商店街を走っていると、JR小海線 清里駅が見えて来ました。
今日は青空が広がり 白いコブシの花と共に美しい佇まいです。

この駅は標高1275m、全国JRで第2位の高さを誇っています。
山梨県下では堂々の第1位、しかも最北端の駅です。
乗車人数は1日200人ほど、人影も少なく ひっそりとした里の駅でした。

どういう訳けか?構内にSL・C56-149号が展示されている。

聞くところによると、
2009年当時、清里駅前を公園のように環境整備を推進していました。
その一環として、放置されていたSLを修復して 展示するようになったとか、

このSLは1938年(昭和13年)製、小海線で使われていたらしい。
かつては煙をなびかせ清里高原を元気よく走っていたのでしょう、いつまでも後世に残したい産業遺産です。

私も子供のころは国鉄・内房線も電化されていなく、どこへ行くにも「蒸気機関車」でした。
石炭の匂いと、力強く汽笛には懐かしさもあります。

清里を後にすると、間もなく山梨県から長野県に入りました。
この辺りから野辺山高原、高原野菜の産地として有名です。
キャベツ畑や牧場などの牧歌的な風景が見渡す限り続いています。

この地方では、明治時代から白菜やダイコンを栽培していたという。
そして昭和35年頃から、日本人の食生活はサラダなど洋風化、
それに伴い、レタスやキャベツが栽培されるようになったといいます。

左真横には冠雪の八ヶ岳連峰が見えて来ました。
道路脇は牧草地と桜並木、そして背後に八ヶ岳連峰 絶好の撮影スポットです。

通りすがりの人も車を止め、写真を撮って行きます。
前回来たときは、牧草地に座り込み絵を描いている年配の方々がおられました。

どこまでも続く直線道路、牧歌的な風景の中 のんびり走ります。
すると「野辺山駅」の標識が出ていました。
そこはJRで標高が一番高い駅だというので、立ち寄ってみます。

白壁に茶色の屋根が印象的なヨーロッパ調の駅舎、
ここは酪農も盛んな地域、駅前では牛のモニュメントがお出迎えです。

構内には「国鉄最高地点野辺山駅」の標柱が建っている。
標高は何んと1345m、
因みに避暑地「軽井沢駅」は942m、それより403mも高いとは驚きです。

キャッチフレーズは「宇宙に一番近い駅」 確かに、
近くに「国立天文台 野辺山」があり ここは「電波天文学の聖地」、宇宙の神秘が覗けるらしい。

野辺山駅の近くには「南牧村 美術民俗資料館」がありました。
看板には「南牧村は旧石器のふるさと」と書いてある。

時間もあるので、立ち寄ってみることにしました。
この村には、日本で初めて発見された遺跡があるという。
資料館では、そこから出土した土器や農具などが展示されていました。

また、「江戸浮世絵コレクション展」が 開催中、
歌川広重や葛飾北斎の作品が見られます、芸術は私にとって無縁の世界だが。

資料館の前は公園、
そこに あるSLはC56-96号、愛称は「高原のポニー」可愛いネーミングです。

石碑によると、
昭和12年から36年間、北海道や長野などで活躍していたという。
そして昭和48年 廃車になり 野辺山に永住することになったと、理由は分からないが、

昭和50年には「高原列車SLホテル」として 全国のSLファンが宿泊したといいます。
しかし12年後 老朽化で宿泊業務は終了、
SLホテルとはツーリング中の宿泊に好都合かも、是非 復活してもらいたいものです。

それでは141号線・佐久甲州街道を北上します。
この辺りは枯れ木ばかり、そんな冬の景色の中 バイクをゆっくり走らせます。

しばらく走ると、下り坂に差しかかり 中高速コーナーが次々現れてきました。
路面は良好、道幅も十分、これは走るしかない!
ギヤダウン、車体を倒しこみコーナリングを繰り返します。

更に佐久甲州街道を小海線に沿って北へと走ります。
しばらくクルージングを続けると、「松原湖入口」の標識が見えてきました。
どんな湖がちょっと気になるので 立ち寄ってみることにします。

そこから登りコーナーをクリアして行くと「松原高原」の看板がありました。
看板によると、この高原では四季を通して楽しめるらしい。
春はカラマツの芽吹きと山菜、 夏は花火大会にウォーキング、秋はモミジやカラマツの紅葉も見られ レジャー満載です。

看板の前は松原湖、青く澄んだ水はどこか神秘的です。
ここには3つの湖があり、その総称が松原湖だという。
周囲には遊歩道が設けてあり、皆さん散策を楽しんでいました。

湖畔には食事処やみやげ物屋、旅館が建ち並んでいます。
そのほか テニスコートやパターゴルフなどもがあり、家族にも楽しめる観光スポットです。

釣りも人気で、春から夏にかけて ヘラブナ釣りのボートが たくさん見られるらしい。
冬には結氷するので、氷上ワカサギ釣りのメッカでもあります。

松原湖からは480号線・松原湖高原線で 八ヶ岳の北側へ向かいます。
すると、勾配のきつい登りコーナーが次々現れて来ました。
ここは山の尾根、左手は谷底 その先には八ヶ岳連峰がそびえています。

そして登りきると「小海町 高原美術館」の標識が出ていました。
ここは初めて、ちょっと覗いてみようか。

広い駐車場には、車がたくさん停まっている。
だが、正面にあるのは日帰り温泉・八峰の湯です。

肩もこってきたので、ひとっ風呂浴びて行こう。
露天風呂からは信州の山並みが望め、大パノラマが楽しめます。
泉質は炭酸水素塩泉、効能は筋肉痛・疲労回復 ツーリングにぴったりだ。

ところで「小海町 高原美術館」はどこに?
駐車場でキョロキョロしていると、小さな看板が出ていました。

どうやら、階段を下りて白樺林の中にあるらしい。
歩くのは面倒なので今回はパス、

聞くところによると、この美術館は安藤忠雄氏の設計らしい。
彼は国立競技場の建設費用問題で、責任逃れしたと批判された人物です。

では出発、松原湖高原線は いよいよ樹海の中へと入って行きます。
道幅は狭くなり 路面も荒れている、対向車は ほとんどなく寂しいところ、
でも全舗装、高級スーパー林道といった感じです。

しばらく走り八千穂高原に到着、やれやれ ほっと一息です。
ここは八ヶ岳の北側、走るは299号線・メルヘン街道 、
北八ヶ岳を横断するこの道路は、美しい景観からドイツ・メルヘン街道に因んで名付けられたといいます。

ここからは急こう配のヘアピンカーブが続く登山道、1速と2速で慎重に登ります。
タイヤの食いつきはいいので凍結はしていないようだ、だがこの先はちょっと不安、

コーナーをいくつか越すと、路面が白く見える。日陰は霜が降りたようだ。
路肩には雪が残っており、雪解け水が所々流れています。

そして麦草峠に近づくと、道路脇は雪の壁が出来ていました。
だが 道路は除雪されているので、走行に支障はありません。

この辺りに来ると、勾配は緩やかで 緊張感は緩みます。
ゆっくりバイクを走らせていると、駐車場が見えてきました。
ここは白駒池(しらこまのいけ)です。

この池は昔来たことがあるが、神秘的な池なので立ち寄ってみます。
しかし 遊歩道は雪に覆われ、観光客は滑って転んだり大変なことになっている。
バイクシューズでは歩きにくいので、今回は断念しました。

では先へ進みます、この辺りは平たんな道路が続いています。
ここはシラビソなどの原生林が広がり、眺望は望めません。

すると、頭上に「麦草峠」の看板が見えてきました。
この道路は冬季通行止めされ、今月(4月)の20日に開通したばかりです。

標高は2127m、国道で第2位の高さを誇つています。
因みに第1位は群馬県渋峠の2152m、さすが夏でも寒い渋峠は別天地です。

少し走ると、視界が開けてきました。
ここはクマザサの草原にカラマツが見られます。
白銀の世界に誘われ緊急停止、エンジンを止め しばし休憩にします。

青空も広がり この美しい景色を早速 写真に収めました。
しばらくすると車が1台やって来た、彼も車を止め窓から写真を撮っている。
誰の目にも、雪山は美しく映るのでしょう。

正面の山は蓼科山かな?もうこの辺りは蓼科高原、カラマツ林がずっと続いています。

対向車はほとんど無し、もうメルヘン街道を独占状態です。
中速コーナーとヘアピンカーブが交互に現れ、バイクの醍醐味楽しめます。

しばらくスポーツ走行を続けていると、「蓼科温泉」の標識が見えてきました。
ここは温泉とスキーが楽しめる人気のレジャースポット、年間を通して多くの観光客が訪れます。
では体も冷えてきたので、温かい温泉に浸かることにします。

ここは蓼科温泉・共同浴場、何んとも素朴な佇まいの日帰り温泉です。
手ぬぐいのような暖簾の上に、「信州の名湯・蓼科温泉」と書いてある。
遠くからやって来る温泉ファンの心を盛り上げてくれます。

小ぢんまりした内風呂があるだけのシンプルな造りです。
湯船の底はブルーのタイル張りで、透明感のある湯がドバドバかけ流し、
泉質は硫化水素型、熱めの湯で体の芯までホカホカです。

体が温まったところで先へ進みます。
商店街の先へとバイクを走らせると 蓼科湖が見えてきました。

ところが以前と様子が変わっている、湖畔の道路が整備され綺麗になっていました。
湖越しに、残雪の蓼科山と 横岳が見えます。
青空にそびえ立つ信州の山岳、素晴らしい景色を堪能です。

時刻は午後4時半、では宿へのルートを調べます。
まずはメルヘン街道で茅野へ、そして甲州街道で上諏訪温泉を目指します。

走り出すと朱色の山門が見えて来ました。
広い駐車場も設けてあるので立ち寄ってみます。

ここは聖光寺、案内板によると この寺はトヨタ(自)の発願により建てられたというから驚きです。
どうやら、交通安全を祈祷する道場でもあるらしい。

山門をくぐると参道が続いています。
そこにはたくさんの桜が植えられているが、蕾は固く開花はまだ先のようです。

ご本尊は救苦観音(ぐく かんのん)、観音さんにも色々あるんだね こんなの初めて、
私達の苦しみや悩みの声を感じ取り、救いに現れる観音さんらしい。

境内の日本庭園には なぜか阿修羅の像がありました。
古代インドの神話では、阿修羅は天部の神、
その天部で最高位の神・帝釈天に、娘を奪われてしまいます。

阿修羅は怒り、軍をあげ帝釈天へ戦いを挑みます。
しかし、帝釈天の軍は強く、阿修羅は いつも負けてばかりです。
それでも怒りは収まりません。何度も帝釈天に戦いを挑みます。

これが知れ渡り、阿修羅は天部から追放されてしまいました。
阿修羅は正義の神、帝釈天は力の神と いわれています。

蓼科を出て、大門街道から甲州街道を走り諏訪湖に到着、
湖畔の東岸に今日の宿・上諏訪温泉はあります。

フロントは笑顔の素敵なお嬢さん、ホテルについて丁寧に説明してくれます。
部屋はシングルルーム、広くはないがこれで十分です。
大型テレビにWi-fiも繋がり良好、明日からの立ち寄りスポットの情報収集に 便利です。
つづく

コメント(全28件)

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Maxさん
こんばんは
甲州街道ですねーめったに走らないので、分らないなーでも、21日に走るので、着るジャンパーは、1300メートルの清里付近は、防寒対策が必要かな?
それにしても、いい天気ですね
雨は、この後ですかね?
駐輪場のバイクはWRですね?しかも2016年から17年のモデルですね?
では、また
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きんすぱさん
こんばんわです。

娘を取られた阿修羅が正義の神であるにも拘らず天界を追放されてしまうなんてひどい神話なんだと感じてしまいましたが、いつまでも娘を奪われた事を根に持ち続け、正義のために他の犠牲を厭わない狭い心を持つ事が良くないと言う仏教の教えなのだそうですね。

判ったような、納得行かないような・・・。
未熟な人間には真理は遠いようです(^^)
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くれないの?デブっ!(ター坊改め。略称「くれデブ」)さん
杉さん、こんにちは。春真っ盛りの時期に残雪!(◎_◎;)素晴らしい景色の連続(^.^)本当にツーリング日和を満喫されてますね〜(^_^)v峠を攻める時、バイク乗りで良かった〜〜って感じますよね(^_^)v
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鉄壁さん
こんばんは
ツーリングシーズン到来に絶好のスタートを切られましたね~
天気が良いとそれだけで、景色が綺麗に見えるものです・・・
雪壁の道路!走ってみたいですね。そこは寒くはありませんでしたか?
仕事や私事の都合でなかなかツーリングに出かけれませんが、そろそろ
僕も走り出したいと思います(*´ω`*)
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てづ@GPZ900Rさん
杉さん、こんばんは~
GWは残念ながら会えずにすいませんでした……
今月22日にMaxさんと松本~清里ツーリングします!杉さんの逆回りですねw
日記参考にさせていただきます┏○ペコッ
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NINJA BAKAさん
国道大2位の標高、麦草峠って云うんですか。ここは僕走ったことがあります。名古屋の仲間達が九州に引っ越しする僕へのプレゼントととして白樺湖1泊のツーリングを企画してくれたときに走ったなぁ。いつも遠征は僕がプランを考えて
連絡し人数集めをやっていたから。今回は何もしなくていいよと、彼らが全員で企画し、ルート選定、宿泊先の確保、料金調べと全部やってくれたなぁ。
その時に走ったのがこの国道299号でした。白樺湖から清里へ行き、戻りの諏訪インターに行く途中だったような気がします。もう、今から18年も前のことですよ。
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杉さん
Maxさん こんばんは
佐久甲州街道は郷愁を感じる素敵な街道です。
通り過ぎてしまうのがもったいないです。景色を眺めながらゆっくり走りましょう。
春秋の出で立ちで十分かと思われますよ。甲府は暑いが山は肌寒いですね。薄着にインナーで調整するといいでしょうね。その点、松風さんは通ですよ。
隣のバイクはWRようです。でも持ち主とは会ったことがないです。一度顔を見たいと思っています。
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杉さん
きんすぱさん こんばんは
同感です。インド仏教は何を考えているのでしょうかね。許せません。
阿修羅は、一度優勢に立ったことがあります。
帝釈天の軍は後退していきました。しかし帝釈天は急に軍を止めました。阿修羅は、帝釈天に何か策略があるかもと、恐れをなして退散しました。
それは前方に蟻の行列があり、帝釈天は軍が蟻を踏み殺さないようにと軍を止めたんですね。
戦争好きな帝釈天ですが心優しい神でもあったようです。小さな弱いものでも助けるこれが真の強さでしょうかね。
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ジッポーさん
杉さん こんばんは。

参ったなぁ~
杉さんが書くと、こうも視点が違うのかと思い知らされます。
ぜ~~んぶ私も行っている所なんですが・・・ただ通過するだけ。
ダメですねぇ。というか私には心の余裕が無いのだろうか。
つい走り優先になってしまう。

清里寄られたのなら今度は是非「野辺山高原平沢峠」にお立ち寄り下さい。
ここは非常に静かでまったりで絶景です。画像が展望所。
(あいにく雲がかかってお山のてっぺんはかくれんぼでした)

上諏訪のホテルから徒歩で湖畔に散歩されたと思います。
途中に「黒うどん」なる看板、目に付きませんでした?
そこは居酒屋なのですが、良心的で美味しい酒のアテもたくさんあります。
今度は是非寄ってみて下さい。

私の帰路定番コース、麦草越えで小海に出て、ぶどう峠走って群馬入り。
上野ダム、まほーばの森、スカイブリッジ、浜平温泉、日航事故慰霊碑
等々色々あります。
例のそば屋でそば食べて、志賀坂峠楽しんでR299です。
疲れますけどね。 1494591995607M.jpg
  • (0)
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杉さん
ター坊さん こんばんは
雪山の美しさも晴天ですと一層映えますよね。春霞が少しかかっていましたが、素晴らしい景色に恵まれました。
千葉は山らしい山が無いので雪景色は見られませんので感動の連続です。
そこへワインディングロードがお出迎えです。バイクの醍醐味はコーナリングです。若いころはゼロヨンとスピードでしたが。
非日常的な世界へいざなうバイク、最高ですね。バイクは生きがい、まだまだ走りますよ。
  • (0)
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杉さん
鉄壁さん こんばんは
今年はぐずついた天候が続き、4月になりようやくツーリングに出られるようになりました。
おっしゃる通り、青空が広がるとアルプス連峰の美しさは格別です。
雪壁の道路は、草津の回廊を見に行きたかったのですが天候が思わしくなく断念しました。でも、八ヶ岳の雪壁が見られ満足です。当日は日差しがありさほど寒くはありませんでした。
京都も陽気がよくなったでしょうね。お互いバイクライフを楽しみましょう。
  • (0)
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杉さん
松風 忍さん こんばんは
この度、信州ツーリングではご親切にアドバイスいただきありがとうございました。
お陰で寒い思いもせず快適にツーリングが出来ました。
いずれ大好きな安曇野へも行きたいと思っています。その節もどうぞ宜しくお願い致します。
松本ー清里は、ビーナスライン・メルヘン街道・佐久甲州街道と絶景ロードのオンパレードですね。Maxさんもさぞ喜ぶことでしょう。道中、運転に気を付けて。
  • (0)
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杉さん
NINJA BAKAさん こんばんは
えっ麦草峠、走ったことがあるんですね。早速、名古屋からの地図を見ましたら、なんと千葉からより近いんですね。
後輩たちが苦心してNINJA BAKAさんのために企画したのでしょう。こんな嬉しいことはありませんね。NINJA BAKAさんは部下思いの人柄が現れています。
そのとき見た景色は忘れられないでしょうね。心温まるいい話でした。
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杉さん
ジッポーさん こんばんは
美ヶ原ではお会いしていただきありがとうございました。短い時間でしたがとても有意義に過ごせました。
日記は暇なおじさんがウロウロして見たことを羅列しただけですよ。
平沢峠は景色のいいところですね。次は是非行ってみたいと思います。
「黒うどん」は隣のローソンに行ったとき見ました、居酒屋ならそこで一杯やればばよかったなぁ、次回にしますね。
来週は群馬へ行くつもりです、都合で例のそば屋さんへも寄れたらと思っています。
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ときどきさん
こんにちは
今年のゴールデンウィークは天気の良い日が多かったですが、
画像を見る限り、関東も良い天気だったようで良かったですね。
SHOEIのヘルメットが写っていましたがグラフィックが印象的でした。
個人的にはchap-27の画像が好きですね。
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テツワンさん
おはようございます
初狩PAは雪をかぶった富士山の頭だけ見えるちょっとした穴場ですね。
杉さん皮のツナギお持ちなんですね、ヘルメットもカラフルでまだまだ気持ちがお若いです。
私もFZに乗ってた頃は夏でも皮ツナギであちこち走りまわっていました。
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杉さん
ときどきライダーさん こんにちは
そうなんですよ、比較的晴れの日が多くツーリング日和でした。
年甲斐もなくカッコつけたくてこのヘルメットを買いました。地味なバイクで、しかも運転が下手なものですから、格好でカバーしています(笑
しかし、ヘルメットはお高いでねぇ。もう替え時なのですが、年金生活ですのでなかなか手が出ません。
C-27の松原湖は周辺に宿やレジャー施設が充実していますので夏休みは家族連れで賑わうようです。夏は湖畔の民宿にでも泊まってのんびり過ごしたいですね。
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杉さん
テツワンさん こんにちは
おっしゃる通り、人が少なく穴場的PAです。頂上付近だけしか見られませんが、奥ゆかしい日本の美がここにありました。
気持ちは若いですよ、派手なヘメルットで少年のつもりです。とても65とは思えないでしょ(笑い
ツナギは35年前、カローラ店のツーリングに誘われたとき、妻がジーパンじゃカッコ悪いからと、コミネで黒一色のツナギを買ってくれたんです。高かったですよ。でも今でもつやがあり新品同様です。
私も夏でも皮ツナギで走っていました。信号待ちしていると隣の車のおばさんに「暑くないですか?」とよく声をかけられました。今は冬だけで、それ以外はジーパンで走っています。楽ですものね。
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サラリーマン太郎さん
杉さん
ありがとうございます。参考になりました。
仕事が落ち着いたら休みとっていきたいと思います!
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杉さん
サラリーマン太郎さん こんばんは
茨城からでしたら北関東道があるので八ヶ岳へ行くには便利ですね。
千葉からでは首都高を走らなければならないので大変です。それだけでもグッタリです(笑い
でも、清里辺りに来ると高原の雰囲気が感じられ来て良かったと思います。
そして左手に八ヶ岳連峰が見えて来ると普段見られない景色に感動してしまいます。
バイクって素晴らしいですね。普段変化のない生活をしている自分にとってバイクは人生のカンフル剤です。いつまでも若々しくありたいと思っています。
サラリーマン太郎さんもお出かけ下さい。気分転換になりますよ。
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さとぺさん
杉さん、こんばんは!
私は松本からビーナスラインを走り、諏訪湖、霧ヶ峰方面に行ったことがありました。その先もこんなに見所沢山なルートなんですね、メルヘン街道は気持ち良さそうです。これは一度行かなくては!!
この時期なら、雪の回廊も見れるんですね、感動!_φ( ̄ー ̄ )
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V-Striderさん
こんばんは~!

奥さんは、いまだに博多弁なんですね。
博多弁は男性人気の上位に入るので、杉さんもメロメロなんでしょうか?( ´艸`)

今回も天候い恵まれ気持ち良いツーリングだったようですね。
しかも訪れる場所が多く見応え十分。
麦草峠は、上の娘が1歳前に旅行で訪れました。
九州のどの山より高い所にある峠なので感動した記憶があります。
メルヘン街道とかネーミングがお洒落ですよね。
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杉さん
さとぺさん こんばんは
ビーナスライン、行かれたのですね。ワインディングロードと信州の絶景、じつに素晴らしいですね。
私が行ったときは運良く、北アルプス・八ヶ岳連峰・木曽山脈・南アルプス、そして富士山まで顔を出してくれました。
私も自然の美しさに感動、バイク乗りで良かったと思いましたね。もう写真撮りまくりです。
周辺には郷愁を感じさせる佐久甲州街道もありますので、さとぺさんにも是非走って欲しい。
退職して平凡に暮らしている私にとって、若さを保つ秘訣は感動かも知れませんね。残りの人生ワクワク感のある日々を過ごしたいものです(=^_^=)
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杉さん
ストライダーさん こんばんは
そうなんです、妻は親の仕事の関係で小倉から千葉に家族で越して来ました。
兄弟も近県に住んでいますので時々会うことがあります。話を聞いているとここは九州? と思ってしまいます。
初めて彼女を見たとき、容姿が千葉の田舎にはいない珍獣に思え呑みに連れて行ったのがきっかけで結婚した次第です。
麦草峠、行かれたんですね。険しい道を行くとようやくたどり着く峠、そこは別天地感動しますよね。また遊びにいらして下さいね(*^-^*)
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たいゾーさん
杉さん、おはようございます。
今回もいい天気に恵まれ、最高の旅で何よりです。

諏訪湖はいいですよね。
昨年、3月末に諏訪湖行きましたが、R299「麦草峠」が冬季通行止めと知らず、進んで行き、バリケードがあって引き返した事があります。
「国道でも冬期は閉鎖するんだなぁ~」といい勉強になりました。

ほうとう「小作」は、有名店でいつも混んでますよね。(^_^;)
南アルプス、絶景です。(*^^*)
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杉さん
たいゾーさん おはようございます
本当にいい天気で信州の絶景が見られ良かったです。
野麦峠は5年前の5月にも行ったことがありまして、路肩の雪の多さにびっくりしたことがあります。山はなめてはいけませんね。
私も通行止めのことは知りませんでした。今年は4.20から開通したと聞いた次第でした。
小作は初めてですが人気店だったのですね。おいしかったですよ、客が多い訳ですね。
春の信州の山は美しいですね、来年も行きますよ。
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ふくミミさん
杉さん、こんにちはm(_ _)m
杉さんもGW中に八ヶ岳近辺を走られたんですね♪
私も八ヶ岳は好きなので良く行きます。
杉さんのレポは、文章で見所や状況を説明してくれるので、分かりやすくて読みやすいです。
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杉さん
ふくミミさん こんばんは
私も八ヶ岳は走りも景色も楽しめますので若いころからツーリングをしていました。息子と一緒に1泊で一周したこともあるんですよ。
レポについて過分な評価を下さり、嬉しく思います。そのとき、見たこと感じたことをただ羅列しただけです。
最近、物忘れするようになってきましたので、そのときのことを日記に残したいと思っています。あまり内容のない日記ですが、見ていただけて光栄にございます。
ではまた
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