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5台
ウェビ友
59人

ウェルキャブ車で母と/3泊4日 石和温泉から磯部温泉へ

ツーリング期間
2016年09月21日 ~ 2016年09月24日
走行距離
402km

久し振りに義母と温泉旅行をして来ました。
初日は山梨県の名湯・石和温泉へ、翌日は群馬県の舌切り雀で有名な磯辺温泉へ3泊4日の親子旅行です(2016.09.21)

現在 義母は90歳、認知症を患い施設の世話になっております。
結婚当初から優しくしてくれた私の大切な人、少しは喜んでくれるかな?

車イス生活で足腰の悪い母でも乗れるようにと、パワーリフト付きのウェルキャブ車(福祉車両)に買い替えました。
ボタン一つで楽々車内へ、これは便利です。

1日目 石和温泉へ

まず、母を迎えに施設へ行きました。
そこでパワーリフトの出番、重い母も車内へ楽に乗せることが出来ました。
久しぶりのご対面に会話も弾みます、歳をとっても母と娘の関係は永遠です。

京葉道路~湾岸高速~中央道と乗り継いで行きます。
しばらく走り、定番の談合坂SAで昼食にします。

車イスを押し店舗をを見てまわると、母は「ほうとう」が食べたいとう。
これは山梨の名物、3人とも同じものをいただき 山梨の味覚に満足です。

そして中央道をしばらく走ると 甲府盆地が見えて来ました。
ここで妻が信玄餅の桔梗屋へ立ち寄りたいという。
そこで一宮御坂ICで高速を降り ブドウ畑の中を走ると難なく到着です。

目の前にある建物は信玄餅の製造工場、ここは工場に併設された売店です。
店内にはソフトやプリンなどのスイーツから、オリジナルのお菓子までよりどりみどり、
だが 買ったのは定番の信玄餅、ホテルで母といただきます。

工場は無料で見学が出来るので行ってみました。
4本のレーンそれぞれに信玄餅がドンドン流れて来ます。
それを1レーン8人のスタッフが手作業で包装します。

マゴマゴしていると、未包装のままレーンを流れて行ってしまう。
でも必ず誰かが手に取る、これは凄いプロの技です。

桔梗屋から少し走ると笛吹川が見えて来ました。
その橋を渡ると石和温泉、そこに今日の宿があります。

石和温泉は「新日本観光地1000選」に選ばれた由緒ある温泉地です。
昭和36年、ブドウ畑で掘削中に温泉が噴き出し、それ以来 石和は温泉観光地として発展したらしい。

部屋は障害者用のトリプルルーム、その内 1台は電動式ベッドです。
家族風呂はリフト付きなので、母を吊り上げて湯舟に入れることが出来ます。

私は大浴場へ、無色透明な湯はサラサラした肌に優しい温泉です。
泉質はアルカリ性単純泉、効能は神経痛や疲労回復らしい。

そして夕食は会席料理、牛肉の陶板焼きや刺身など品数豊富、
釜飯は旬のきのこがふんだんに炊き込まれていました。

2日目 清里経由で磯部温泉へ

石和温泉の朝は しとしと小雨、母を連れての移動はちょっと大変、
ともあれ、まずは ひとっ風呂浴びて来よう、生憎の空模様だが しっぽりと小雨の露天風呂です。

朝食はバイキング、窓際の席でいただきます。
ご飯はモチモチ 明太子もよく合う、「おいしいね」と母は食欲旺盛だ。

ではチェックアウトして 群馬へ向かいます。
ロビー前には屋根があるので、母は濡れずに乗車できました。

走り出すと雨が強くなり視界が悪い、慣れない道なので慎重に走ります。
しばらくすると中央道の甲府昭和IC、ここから中央道で須玉まで行きました。

そこからは清里ラインを北上し、道の駅・南きよさとで一休みします。
だが今日は天候も悪く ひっそりしていました。

売店には地元の珍しい野菜などがあり 見るだけでも楽しいです。
レストランがあるので、母と温かいコーヒーをいただきました。

道の駅を出て清里を過ぎると そこは長野県、JRの最高地点・野辺山です。
その先はコーナーの連続、バイクならブンブン走るところだが 車なのでゆっくり行きます。

そして小海町を過ぎ佐久市に入ると中部横断自動車道があります。
片側1車線の準高速道路だが快適、しかも無料とは得した感じです。

佐久小諸JCTで上信越道へ乗り継ぎ 西へと走ります。
すると間もなく 佐久平PAがあったので ここで昼食です。

売店には野沢菜や酒、リンゴなど長野の名産品が並んでいました。

食事のメニューに 数量限定の「信州米豚とんかつ定食」があるのでこれにします。
厚切り豚肉は柔らかく旨みたっぷりです。

この豚は信州の米で育った「オレイン酸」を たっぷり含んだブランド豚だとか、
「オレイン酸」? どうやら動脈硬化・高血圧・心疾患などの予防改善するらしい。

上信越道本線へ戻り、軽井沢~妙義山~下仁田と 小雨の高速道路を走ります。

そして富岡ICで高速を降りると、有名な「こんにゃくパーク」があるので立ち寄ってみました。
ここは館内施設なので、雨天でも楽しめる ありがたいスポットです。

敷地内には農産物コーナーがあり 群馬の名産品が並びます。
やはり人気は野菜と旬の果物、皆さんカゴいっぱいお買い上げです。

その前には、五つの足湯もあります。
17mのエメラルド風呂、大理石のアジアンストーン風呂、ハワイアン風のオーシャンブルー風呂などユニークなものばかり、
観光で疲れた足を癒すには最適です。

ここはバイキングコーナー、嬉しいことに無料 しかも食べ放題、
「いくら食べても太りません」と、こんにゃくパークは太っ腹です。

食品レーンには こんにゃく料理がずらり並んでいる、トレイに次々乗せ試食会場でいただきます。

うーん 旨い!一番はラーメン、色も食感もラーメンそのもの スープはラーメン屋さんよりおいしいかも、

群馬県は こんにゃく生産量 日本一です。
日本古来から伝わる「こんにゃくの文化とおいしさ」を 多くの人に伝えたいという思想から こんにゃくパークは設立されたといいます。

ここは売店コーナー、こんにゃく製品が山盛りになっています。
うれしいサービスは「こんにゃく詰め放題」、
ビニール袋に色々な種類をぱんぱんに詰めて、なんと500円とは超お得です。

これは私の好きな「玉こん」、早速 お買い上げです。

そのほか、こんにゃく焼きそば・こんにゃくカレー・こんにゃくゼリー・こんにゃくナポリタンetc
なんと、100種類以上あるというから驚きです。

2階から こんにゃく工場が無料で見学できます。
通路には映像で作業工程ごとに 解説していました。

更に通路を行くと、眼下に生産ラインが見える。
全て機械化された清潔な環境で、効率よく生産されています。
従業員は広い工場にオペレーターが数人だけ、完全なオートメーション化です。

山梨の菓子メーカー桔梗屋さんは 人をたくさん投入した人海作戦、何んとも対照的だ!
だが、雇用の拡大という点では桔梗屋さんに感謝です。

それでは群馬県の安中市にある磯部温泉へ向かいます。
富岡から一般道を走ること30分ほどで到着です。

ここ磯部温泉は「磯部せんべい」で有名らしく 「温泉せんべい」の走りらしい。
また有名な童話「舌切り雀」発祥の地、小さいつづらと 大きいつづら 欲張ってはいけないという話です。

部屋はツインベッドルームに畳の間があり、かなり広い部屋、
ベッドは巾が広く、その内 1台は電動式の障害者用です。

温泉はドイツの「ベルツ博士」が絶賛したという効能豊かなもの、
露天風呂からは、眼下に碓氷川の流れが見え風流そのものです。

夕食は懐石料理、新鮮な刺身と 松茸の土瓶蒸しは香り豊か、
旬の料理の数々、母は「おいしいね」と喜んでくれて良かった。

3日目 世界遺産・富岡製糸場へ

今日もこの宿に連泊します。
だが朝から しとしと小雨、母と妻はホテルで ゆっくりしているというので、一人で群馬を散策することにしました。

近くに世界遺産・富岡製糸場があるので行ってみます。
宿から車を走らせること20分で 市営駐車場に到着です。

そこから昔の風情が残る城町通りを ぶらぶら歩きます。
だが思ったほどの人出はありません、世界遺産でも平日はこんなものかな、

すると、正面に富岡製糸場の巨大な倉庫が見えて来ました。
門の前では警備の方かな、受付から見学手順など教えてくれます。

製糸場をこの地に建設したのは、養蚕が盛んで しかも生産に必要な石炭と水が豊富にあったからだという。

この建物は国宝・東置繭所(ひがしおき まゆじょ)、繭の保管倉庫です。
茶色のレンガに瓦の大きな建物で、長さは104m 当時は世界最大規模だったらしい。

建設にはフランス人技術者の設計・指導により明治5年に完成、
日本の産業は 海外よりかなり遅れていたようです。
これは幕府の鎖国のせいか?発想力が無いのか?現物を改良する能力は世界一なのに、

では、チケットを買い中へ入ってみましょう。
大きなパネルに製糸工場の歴史などが記載されています。
また、大きなスクリーンで映像による解説も行っておりました。

解説によると、当時の日本では生糸が最大の輸出品、
だが品質が悪く 諸外国から品質改善の要求があったらしい。

そこで明治政府は 外貨獲得のために洋式の製糸技術を導入して模範工場を作りました。
それが「富岡製糸場」だといいます。

ここは製糸コーナー、当時は300台ものフランス式操糸機が稼働していたという。
繭から糸を取り出す工程を パネルなどで説明されていました。

この製糸工場で作られた生糸は、輸出と一部国内の絹織物の工場へ送られたといいます。
また、ギャラリーには色鮮やかな絹織物が展示されていました。

ここは2階の繭保管場所です。
物は何もありませんが、建物の骨組みが見られます。

富岡製糸場では、ガイドツアーが実施されています。
見るだけでは産業遺産の価値が分かりにくいので、時間があれば参加するといいでしょう。

では、宿へ戻ることにします。
城町通りを戻り、「まちかど交流館」に立ち寄ってみました。

ここはお土産処、店内には富岡の名産品が多数並べられています。
レジ前に焼きそばが売っている、これは旨そうだ 一つお買い上げです。

すると女性の店員さん、「どちらからお越しですか?」と、
千葉から母と来た旨話すと、店員さん「私の母は90歳で歩くのが大変なんですよ」と、

更に店員さん「今日はどこにお泊りですか?」と、
磯部温泉に泊まる旨話すと、店員さん「あら、私の家は磯部温泉のすぐ近くなんですよ」と 笑顔の素敵な女性でした。
まちかど交流館は、まさに交流の場です。

4日目 群馬サファリーパークに立ち寄り帰宅

バイキングの朝食をいただき、午前10チェックアウト、
一般道で藤岡市内を目指すと、道中に こんにゃく畑が広がっていました。
群馬県の収穫量は全国の約90%で断トツの1位、因みに2位は栃木県で約4%というから凄いです。

こんにゃく玉を出荷するまでには 3年から4年かかります。
私の実家でも少し作っていましたが大変、2年玉 3年玉 4年玉と数年かけ徐々に成長します。

そして高速のガードをくぐると、群馬サファリーパークが見えてきました。
母は動物が好きなので 園内を車で見てまわります。

そして走って行くと、大きな鉄格子の扉で閉ざされていました。
これは厳重態勢だ、少し待つと扉が開かれ 前車に続いて侵入します。

アフリカゾーンでは、水牛やサイが道路を歩いています。
そしてすぐそばまで近づいて来ると、母は喜んでいました。
認知症には、アニマルセラピーが効果的だと友人がいう。実感!

ここはライオンゾーン、如何にも猛獣といった貫禄です。
でも、かわいらしい赤ちゃんライオンも見られました。

次は日本ゾーン、おとなしい熊とサルが同居しています。
また 鹿の姿も見られる、ここは みんな仲良しグループです。
そのほか、アメリカゾーンやトラゾーンなどがあり母は喜んでくれたようで良かった。

そして前の車に続いて出口へ向かいました。
そこから一般道を走り富岡ICから上信越道へ、そして関越道へ乗り継ぎます。

そして三芳PAで最後の休憩にします。
もうお昼どきなので何か食べよう、たくさんあるメニューから選んだのは鶏三和の「親子丼」、

名古屋コーチンは柔らかく旨みたっぷり、玉子はふわふわです。
明治33年創業、さすが伝統の味でした。

その後 施設へ母を無事送り届けました。
玄関ロビーでは職員さんが「お帰りなさい」と笑顔で迎えてくれます。
いつも母の面倒をみてくれる職員さんに感謝です。

今回は、温泉と郷土の料理を満喫し、母も喜んでくれて良かった。
あと何回、母と旅行が出来るかな?
おわり

コメント(全8件)

キム(first penguin) ヨガの眠り中さん
杉さん、どうも!
私もこんにゃくパークのラー麺はTVで見て食べたいと思ってました。
富岡のB級グルメにはホルモン揚げと言うのがあるらしいです。
でも、ホルモンを揚げてるのでは無いらしい?
これは捜査しないとですね。(爆)
群馬産の食材は産地だから安いだろうと決め付けて、私も群馬で買っていました。
しかし、最近になって埼玉に入った道の駅で買った方が安いのでは?と思う事が良くあります。(泣)
やっぱり、世界遺産効果のせい?
杉さんのお母さんは、いっぱい食べそうで羨ましい。
家は少食過ぎて、張り合いが無いです。(笑)
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くれないの?デブっ!(ター坊改め。略称「くれデブ」)さん
杉さん、こんばんは(。-_-。)
お義母さまとのご旅行、素敵ですね。たくさんの名所や郷土料理、お義母さまもきっと満足されたことでしょう。
本当に素敵な時間を過ごされましたね。私の母も92歳。親孝行しないといけませんね(^^;;
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だんだんさん
杉さん、お早うございます。

家族旅行が楽しく御無事で終えられて、ほんとうに良かったですね♪
お義母様の笑顔がこの旅のすべての良さを物語っていると思いました。

こんにゃくパーク!行った事がないんですよ。富岡はほとんど通過していたので。
次回の北関東への旅はかならず計画にしておきます。楽しみです(^^)/
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杉さん
キムさん こんにちは
さすが群馬県、こんにゃく天国です。畑も凄い!見渡す限りこんにゃくです。
料理も工夫されていてバラエティー豊か。驚くのは味付け、全ておいしいです。
ホルモン揚げとは、如何なるものか?次回ツーリングの際のテーマにします。
宿の料理も群馬産の食材をメインに使っているそうだが、刺身も新鮮でおいしかった。
昔、近所の人たちが家に来て、草津温泉の話になりました。
客人「草津は菜っ葉ばかりで料理がいまいちだからな」
おやじ「そんなことはない、金さえ出せばトロだって出るさ」
金を出さずに料理が悪いとは言うなかれ。この世は金次第ですね。
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杉さん
ター坊さん こんにちは
旅行は母も喜びますが、それより我ら夫婦のほうが楽しんでいる感じです。何せ旅行が趣味ですので。
群馬県へは何度も行っていますが、行くたびに新たな発見があり奥の深いところです。
富岡製糸場もこんにゃくパークも初めてみました。それに磯部温泉もとても気持ちのいい湯に満足です。
そういったワクワク感が旅行にはありますよね。これが認知症にもいいらしいです。
何にも興味を示さないは母も、動物を見たりやおいしいものを口にしたりすると目を輝かせます。
ター坊さんのお母さまも、私の母と歳が近いですね。残された時間を少しでも楽しく過ごせるよう何かしてあげたいですね。
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杉さん
だんだんさん こんにちは
この度の旅行は、母も喜んでくれて良かったです。
興味を示すのは、食べることと動物などの動きのあるものです。
出された食事は残さず全部食べます。量が多いので途中でやめさせようとすると、嫌がります。
昔の人は、残してはいけないと思っているようです。確かに、残さず食べましょうって教育しましたものね。
でも、母との旅行は大変、車の乗り降り・風呂・トイレなど妻は付きっ切りです。
同居していた時は妻も老々介護でダウン。やむなく施設の世話になっていまが職員さんには頭の下がる思いです。
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Maxさん
杉さん、こんばんは、
ご旅行お疲れ様でした。
お母様の喜びも・・・。
さて、コンニャクパークのラーメンが気になります。無料ですよね!
便利な車があるのも驚きました。
本当に!温泉は、いいですよね!
では、また。
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杉さん
Maxさん どうも
母も喜んでくれて良かったと思っています。それより私のようが楽しんだ感じでしたけど。

こんにゃくパークは是非お勧めします。加工製品の種類が多くびっくりします。
無料バイキングとは、うれしいサービスです。なんとも太っ腹。

現地で食べる玉こんは格別です。山寺で食べた山形名物の玉こんと勝るとも劣らない二大大関です。
それより感動したのは、こんにゃくラーメン。触感はラーメンに近くスープはラーメン専門店以上かも。絶品です.

磯部温泉の泉質は素晴らしく何度も入りたくなります。とにかく温泉成分は日本有数の濃度を誇る名湯です。
湯は滑らか、肌に優しくまとわり付くツルツル温泉です。とても気持ちのいい温泉でしたので、また訪けたいと思います。
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