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母を連れ伊豆高原へ/(2泊3日)福祉車両で温泉旅行

ツーリング期間
2015年12月03日 ~ 2015年12月05日
走行距離
386km

はじめに
先月のこと、足腰の悪い義母を連れて旅行が出来るようにと福祉車両に代替えしました。

そこでリフト付きの家族風呂がある宿が見つかったので、久しぶりに母と旅行です。
行き先は伊豆高原、温泉もあるので母は喜んでくれるかな?(2015.12.03)

これが母のために買った福祉車両、とても便利です。
早いものでそれまで乗っていたウィッシュはもう13年目、走行距離も13万キロ もう替えどきです。

そこで足腰の悪い母を乗せられる福祉車両にしました。
車はスペイドのウェルキャブ車、助手席リフトアップシート仕様です。
しかもスライドドアは広間口、これなら母と外出も出来ます。

1日目 伊豆高原へ

そして旅行の日、施設へ母を迎えに行きます。
まずは武石ICから貝塚ICまで京葉道路を、そこからは一般道を走ると施設に到着です。

玄関前に車を止めると、母は職員さんに付き添われ お待ちかねだ。
私の顔を見るなにり笑ってくれた。

そこで、リフトアップシートの出番です。
車いすから外へ降ろしたシートへ母を座らせます。

そしてパワーリフトで楽々車内へ、これは便利だ!これまでは二人がかりで大変だったのに、
コンパクトカーなのに、折りたたんだ車イスは荷室スペースへ収納可能です。

それでは手を振る職員さんに見送られ出発、
すると、助手席の母と後席の妻が会話をしている。
久し振りの和やかな雰囲気です。

今日はせっかくなのに 天気は下り坂、小雨の降る京葉道路を走ります。
もう昼時なので、千葉幕張PAで食事にすることにしました。

レストランコーナーには店舗がいくつも並んでいる。
母に何が食べたいか聞いてみると、和食がいいという。
そこでいただいたのは九十九里のトロアジの開き定食、、おいしそうに食べとうとう完食です。

その後、首都高も東名高速も渋滞がなく順調に流れます。
母は黙ってじっと前を見つめている、なぜか哀れみさえ感じてしまう。

するとサービスエリアがあった。
慣れない車に揺られ母は疲れたかも、ここで休憩にします。

障害者用パーキングは、幅が広く母でも楽に乗り降り出来ます。
しかも屋根付き、濡れずに済むので助かります。

レストランコーナーへ連れて行き、何が飲みたいか聞いてみると、コーヒーという。
母は89歳なのに意外にハイカラだ、
見ていると、両手でコーヒーカップを掴み おいしそうに飲んでいました。

そして小田原~熱海と走り、伊豆高原の宿に到着しました。
ここは小高い丘の上、海も臨めリゾート感満載の保養所です。

ロビー前に車をつけると、女性の副支配人が笑顔で迎えてくれた。
何やら母に優しく話しかけている、母は嬉しいのか笑顔です。

部屋は特別室(和洋室)、介護用ベッドや車いす用トイレが設置されている。

ベッドは電動式で高さや角度も調整可能、障害者に優しい設計です。
しかもバリアフリー、車イスでも楽に移動でき助かります。
それに和室付きなので、家族でゆったりと過ごすことが出来ました。

部屋の風呂には、天井にレール式のリフトが備えられている。

まず 母をリフトに乗せ そのまま洗い場へ、また湯舟へと移動が可能、
抱え上げずに済むので、妻一人で楽に入浴させられるので これはありがたい、

私は大浴場へ行きます。
正面は大きな窓ガラス、眼下に太平洋が望め開放的です。
湯舟には大室温泉がたっぷり、アルカリ性単純泉は滑らかでとても気持ちがいい、

そして夕食の時間、母を車いすへ乗せ ロビー前を通ると レストラン会場です。

テーブルには安い料金なのに、料理がいくつも並べられている
焼き物 揚げ物は熱々、細かな気配りが感じられます。
味付けも上手、母もおいしそうに食べてくれた。

2日目 母と紅葉の一碧湖へ、

今日は青空が広がるいい天気になりました。
温暖な伊豆では、12月なのに紅葉が見られるという。
せっかく来たのだから、母を連れて行ってあげよう。

紅葉情報によると、この近くにある一碧湖(いっぺきこ)は見頃らしいのでそこに決定です。

母を乗せ早速出発、先を行く車が落ち葉を巻き上げている。
花吹雪ならぬ枯れ葉吹雪、秋の風情を感じます。
そして前方に一碧湖が見えてきました。紅葉も終盤だが秋らしい景色が見られました。

母を車イスに乗せ湖畔を散策するつもりでいたが、遊歩道は段差があり車イスでの移動は困難、
これは残念!母も喜んでくれると思ったのに、

風も益々強くなって来たので 宿へ戻ることにしました。

途中、海鮮丼の看板に誘われ店の中へ、
さすが伊豆、新鮮で旨い!
母も好物の刺身を食べ 「おいしいね」と喜んでくれた。

3日目 伊豆の観光名所・城ヶ崎へ

カーテンの隙間から日が差している、外を見ると東の海辺がオレンジ色に染まっている。
何んとも美しい朝焼け、素晴らしい!
では早速 撮影、母との思い出の一枚になりました。

今日は風もなく晴天、これは絶好のドライブ日和です。
せっかく伊豆に来たのだから、母にきれいな伊豆の海を見せてやろう。

そこで伊豆の観光名所・城ヶ崎海岸へ行ってみることにします。
チェックアウトして、県道を3kmほど走ると 海が見えて来ました。

駐車場で母を車いすに乗せ、松林の中をゆっくり押して行きます。
ここは遊歩道が整備されているので、車イスでも大丈夫、

今日は日差しいっぱい、海風も気持ちがいい。
母は黙って前をじっと見ている、娘に押してもらい どことなく嬉しそう。
何んとも幸せな光景です。

松林の中を歩いて行くと 門脇灯台が見えて来ました。
妻は母と木陰で休んでいるというので 一人で登ってみます。

階段を登ると展望台、そこからは大海原の遥か彼方に伊豆七島が見渡せる。
高さ25mの灯台とは思えないほどの素晴らしい眺望でした。

陸側を見ると大室山が見える。
お椀を伏せたような円錐形の山、山頂には直径300mの噴火口跡があります。

そこからは富士山や南アルプス、そして房総半島まで360度のパノラマが楽しめます。

灯台の前には吊り橋がありました。
こんな感じで高さは約23m、真下は荒波の海 スリル満点の絶景スポットです。

ここには断崖の上を歩く自然研究路が設けられております。
荒波に浸食された溶岩や、大淀・小淀の汐溜りなどが見られる散策路です。

では帰るとします。
湯河原から真鶴にかけて渋滞、そのほかは順調に流れ母を施設へ送り届けました。

12年ぶりの新車 いいですね、こんなコンパクトカーなのに、
手触り・匂い・エンジン音、どれも新鮮に感じられる。
だがインパネ周りは女子好み? まあ廉価車といったところです。

1500ccの小さなエンジンながら、高速道路も頑張って走ります。
勾配が無ければ、さほどストレスも感じません。

ミッション(CVT)の進化には、ビックリさせられました。
以前と比べ、滑り感が少なくAT車に近いフィーリング、これから我が家で大活躍しそうだ。
バイクは人生に彩りを与えてくれるカンフル剤だが、車は生涯のパートナーです。

2年前のこと、認知症の義母を引き取り同居していたが 老老介護で妻も体調不良に、
そこで 中学からの友人が福祉の仕事をしているので、彼の紹介で止む無く施設の世話になることにしました。

母は認知症が進み、何んでも すぐに忘れてしまう、娘のことも、
でも私の顔を見ると笑ってくれる。
母は結婚当初から優しくしてくれた私の大切な人、長生きしてもらいたい。

母の身のまわりの物を届けに 時々妻と施設へ行きます。
職員の皆さん明るく挨拶してくれる素敵な方ばかりです。

二階へ上がると、職員さんが母を車イスに乗せ移動している。
何やら話し掛けながらゆっくり押しています。
職員さんは笑顔、母は安心しきっているのか にこやかな様子、

またある日、施設へ行くと母は昼食を済ませ、壁にもたれ うたた寝している。
親切な職員さんに面倒をみてもらい、のんびり過ごしているようだ。

母が手が痛いと話すと、すぐに病院へ連れて行ってくれたという。
こんな年寄りなのに大切に扱ってくれる、医療も介護も手厚く安心、
実の娘でさえ出来ない介護をしてくれる職員さんに感謝、頭の下がる思いです。

帰り際に「また来るね」というと、姿が見えなくなるまで手を振る母、
かわいそうだが、ここで幸せに過ごしてもらいたい。

今回は伊豆の海辺へ母と旅行、温泉と料理そして美しい景色も見られ 思い出の3日間になりました。

もっと母を旅行に連れて行ってあげたいが、介護設備の有る宿泊施設は少ないですね。
聞くと、かんぽの宿には入浴リフトが設置されているらしいが高い。
もっとリーズナブルな施設が普及してもらいたいものです。
おわり

コメント(全2件)

NINJA BAKAさん
杉さん、なんかねぇ、ものすごく素敵です。何だろう、この日記を見ているこっちまで暖かい人の優しさが伝わってきます。素敵な日記を有り難うございました。
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杉さん
NINJAさん いつもコメントありがとうございます。
4年前亡くなった実の母には、何もしてあげられませんでした。
義母はこの先何年生きるか? 命のはかなさを感じます。
少しでも楽しんでもらえるのも、今のうちかなと思っています。
ではまた
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