免許試験申込み窓口まで意気揚々と行き、「普通(四輪)免許の試験の申し込みをお願いします」と伝えると「MTですか?ATですか?」と聞かれました。当初は『車はATでいいか…』と思っていたのですが、変な見栄から「MTで」と答えてしまいました。今時MTの車なんて数える程しか売ってないのに…まぁ昭和の男の虚栄心ってヤツですね。
車の免許取得なんて興味もないと思うのですっ飛ばします。一応、順調に仮免許から本免許までストレートで合格しました。
しかし、これがいけなかった……
『オレ、案外いけるんじゃね?』と勘違いしてしまい。本免許取得した日に小型二輪を申し込み。なぜ小型かと言うと自宅には滅多に乗られていない125CCのベスパがあったからです。それに『小型位なら十何年振りでも乗れるだろ?』と思い上がっていました。
さて、試験当日。
久し振りにヘルメットを被り、グローブを身に付けて試験車両とご対面。府中試験場はCB125を使用しています。
『案外デカイな。まぁ、昔は大型に乗っていたんだから扱えるだろ?』
「乗車して外周を一周してもらって戻ったところから試験開始です」と試験官。
颯爽と跨がろうと思ったが足が上がらず試験車両にミドルキックをかましてしまいました。
『これが老いと云うものなのか…』
頭の中が真っ白になり、1回目の試験、何も覚えていません。気が付いたら一本橋から転落して試験終了。
試験官があまりに不憫と思ったのか、「スラロームしてから帰って来ていいよ」と温かい言葉を戴きました。
完全にナメてましたね。だってCB125、速いんですよ!実際は30キロしか出していないんですが、その30キロが怖かった!
当然、一発で合格する気だった私は心が折れそうになりながらも、歯をくいしばって2回目の試験を申し込みました。
3へ続く…
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