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きたきつねさん

ステータス

日記投稿件数
425件
インプレ投稿件数
20件
Myバイク登録台数
13台
ウェビ友
45人

さわやか高原林道ツーリングin奥会津

ツーリング期間
2015年06月07日 ~ 2015年06月07日

林道が俺を呼んでいるっぽかったので、週末にハードアタッカーをデリカに載せて出かけてきました。
行く先は・・もちろん、奥会津の高原ルートです。

家を出発したのは夜も更けた10時過ぎ。移動に使うメインルートの磐越自動車道が、工事のため西会津から先が一区間通行止めとなっていたのでその先は国道49号を移動しました。
奥会津に入った頃は日付けが変わった午前1時。
夜空には月が煌々と輝いています。
道中、テンやらハクビシンといった夜行性動物たちが夜道を歩き回っているのを見かけました。

月が山の稜線にかかって輝いています。
なんで今回、こんな夜更けに行動していたかといいますと、到着後現地で林道ナイトランをしてみようと思っていたためです。
しかーし!こんな晴れた夜は、放射冷却でかなり冷え込み、デリカの気温計が6度と表示しているほどでした。
こんな冬みたいな低温の闇の中を走り続けられるような装備を持ってきていませんので、残念ながら今回のナイトランは取りやめとしました。
目的地でデリカからマシンを降ろし、空いた部分に寝袋を敷いて朝までぐっすりと寝ることに。

朝6時半に起床。
デリカから出てみると、外は空気が冷え切っていて
ピリピリします。
車内で暖をとるためにエンジンを掛けてみると、真冬の朝みたいに真っ白なガスがあたりに立ちこめます。
コーヒーを飲みながら周囲の原生林を見渡すと、森の奥から様々な野鳥たちの声が響いてきます。
さわやかな朝。いいなあ。来て良かった。

今回走ってみようと思っていたのは、奥会津の数あるロングダートの中でも人気が高いTSY林道です。
デリカを駐車したベースキャンプを出発し、湯ノ花温泉郷を通過、林道入り口を目指しました。

TSY林道は入り口手前に「通行禁止」と看板が出ていました。しかし、次々と車が進んでいくので、近くで畑仕事をしていたじいちゃんに「この道、通れますか?」と尋ねてみたところ、「福島県境側までは行けるみたいだけど、栃木側がどうなっているんだろうねえ。」と教えてくれました。
ここまで来たんだし、ダメもとで行ってみよう。

林道脇の法面には、見慣れぬ十字架型の突起物が並んでいます。何のおまじないでしょうか。

静まりかえった唐松林の中を抜けると・・・

稜線沿いの開けた場所に出ます。
この周囲の山々がよく見渡せます。

林道の頂部である県境まで来ました。
ここからの眺め、実に素晴らしいです。
雨上がりの澄み切った空気、遠くに望む山々・・なんともすがすがしいです。

ここまですでにダートを20キロ近く走ってきたのですが、その先は残念ながら頑丈なゲートが立ちふさがっていました。
そのため、ここで引き返しに。
まあいいや。今日はソロだし、のんびり行こう。

ハードアタッカーはタンク容量が約4リッターと少ないので、いったんベースキャンプに戻ってガソリンを足しておきます。
そのとき、目の前の道路を次々にツーリングライダー達が通過していきます。手を振ってみると、皆さん気さくにピースを返してくれました。
ライダー同士の、爽やかコミュニケーションですね。

次に目指したルートは、やはり福島県境から栃木側へ抜けるロングダートのTSS林道です。
このルートへは久しぶりに来ました。ここも行けるかどうかよく分からないですが、まあ、ダメもとでも行きますよ。

林道入り口手前にあった、平面化してしまった民家。
ここ檜枝岐村はとても雪深い地域です。
人が住まなくなって、除雪を行わないといずれこのように雪の重みで倒壊してしまいます。

道ばたにこんもりと残雪があったので、ハードアタッカーでちょっと登ってみました。

TSS林道は近くに沢筋が多く、美しいせせらぎに目が休まります。
カジカの鳴き声に耳を傾けながらしばし休憩。

雪解けの水が流れる清流。

ご覧の通り、TSS林道は福島側がフラットな路面でとても走りやすいです。

林床に咲く青紫の花、ラショウモンカズラです。
ブルーサルビアに似た感じのおしゃれな花の野草です。

雪解けまもなく咲いてくるミツバオウレンの花。

そしてこの花、とても珍しいオサバソウです。
この辺には豊富に自生しているらしく、人知れずあちこちで咲き誇っています。
高山植物が大好きな俺は、バイクを降りて山林をあちこち歩き回っていました。
素晴らしいですねー、奥会津の自然は。

この林道の道中、沢に架かる橋の上で休憩中のセローに乗った二人組に出会いました。
聞けばこの峠を越えてきたとのこと。やった。抜けられるんだ。
分かってしまえばあとは簡単、迷わず真っ直ぐ抜けるだけ。

峠の頂部にある開けた場所の駐車場。
登山客の車が沢山来ていました。

この峠頂部からの眺望も素晴らしい!
遠く日光、尾瀬方面の山々が見えてきます。

栃木側にはまだ残雪もありましたが、車が走ってこられるだけの道幅が空いています。
しかし、敷いてあまり経っていない砂利があるのでタイヤがやや滑る感じがします。
あと、標高がかなり高く(マップで見ても千数百メートルの標高があるみたいです)、ハードアタッカーのエンジンがやや息継ぎするのがわかります。

ツーリング中、気圧の低さをエンジンの吹けの変化で感じたのは久しぶりです。(気になるほどではなかったですが)

林道左手に、珍しい木製の砂防ダムが見えたので、ちょっと休憩。
おや、ダムの上になにか動いているような。

猿たちが来ていました。
ここのグループは体毛が白っぽく、珍しいです。

林道右手にあった水で浸食されたみごとな露頭。
深い歴史を感じさせます。

さらにすぐ近くにもダム湖で水没した森が残っていました。
このような素晴らしい光景がつぎつぎと目に飛び込んできます。

林道を下りてきたら、湯西川温泉街に出ました。
かつて平家落人伝説の残る地域です。
山奥に突如ここだけ賑やかな温泉街。すごい違和感。きつねに化かされた感じです。あ、俺がきつねだった。

TSS林道を越えてきたら、今度は福島側へ戻るルートYSG-M林道を通る必要があります。(先に書いたようにTSY林道が封鎖されていたので)
YSG-M林道は少々荒れていますが、昨年KITAKITUNE700Xが越えてきた実績があるので、特に不安はありません。

ここまでほとんど林道で80キロくらい走ってきています。
ハードアタッカーもそろそろタンクが目減りしてきた頃なので、ディーバックに入れてきた3リッター缶から入るだけ給油しておきます。
そのほうが、俺も身軽になるので。

YSG-M林道は適度な荒れ具合で、それなりに走りごたえもあります。
特徴は、あちこちに崩れている白っぽい色をした崖です。ここの砂はとても崩れやすいため、路面崩壊しやすいようです。

こんな風に見事に崩落していました。
でも、賑やかな「行楽地」より、こういう「崩落地」のほうが、おぢちゃんだい好きだな。

YSG-M林道の撮影スポットとなっているまっくらトンネル。
ここを過ぎると、出口はもうじきです。

今回のツーリングは爽やかな光景に囲まれ、トラブルもなく穏やかに終える・・と思いきや。
YSG-M林道出口付近で、リアホイールがグニャグニャ振れまくっているので確認したら、見事にリヤタイヤがパンクしていました。
ちゃんと落としどころをわきまえている男「きたきつね」さすが、俺です。起承転結のストーリー展開を忘れません。
デリカのベースキャンプまで残り約20キロ、ええい、このまま行っちゃえ!
てなわけで、左ウインカー出しっぱなしで時速30キロ、振れるタイヤをなだめすかしつどうにかベースキャンプまで戻ってきました。
トランポでのツーリングで助かったー。
(おしまい)
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コメント(全24件)

ganさん
林道が俺を呼んでいる!

イイ言葉ですね♪

最近まで聴こえて無かった、、、(^^;)

そろそろ、耳をすませますよ♪
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きたきつねさん
ganさん:「そんな声が聞こえるくらいなら、クスリでも飲んで寝なよ!」とウチのかあちゃんに言われました。なんか誤解されているようです。
ともかく、今回はひたすらさわやかな高原の空気を満喫できて、大満足です。
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Refさん
きたきつねさん。こんばんは。

さわやか系にイメージチェンジですね。でも、おやじギャクはそのうちに嫁娘からバカにされますよ!(自虐ネタです)。ところで、タイヤは大丈夫でした?大昔、サイドの内側が裂けているのに気付かず、チューブがコーナーリング時に噛んで再度パンクした経験があります。なお、125FはD5に乗るんですね。岐阜や福島は未だおもしろそうなので、ステムへのフォークの取り付け位置をずらせば何とかD5に乗らないかと思案中です。
ナイトツーリングは暖かくなったらですね。レポを気長にお待ちしております。
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GGさん
きたきつねさん お早うございます。

フラットで走りやすそうなダートで、是非走ってみたい。
でも、トランポが無いので無理っぽい。

Chapter33 素晴しい風景!思わず上高地の大正池かと思いましたよ。
しかし、行楽地より崩落地をチョイスするとはダートフリークの鏡ですね。
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yamaさん
きたきつねさん。奥会津は秘境感たっぷりですばらしいところですね。ロングダートでガソリンを背負って走るとは・・。根性ですね。
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チバアヒル(令和の馬笑)さん
こういう日記見るとオフも楽しそうだなあと食指をそそられます。(^^)

そんなにバイクを養えないので指くわえるだけですが(爆)
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キム(first penguin) ヨガの眠り中さん
あれ?!本当にさわやかだ!(爆)
きたきつねさんくらい草花に詳しければ、それだけで日記になりますね。
しかし、度々のパンクは痛い。
ミシェランムースのインプレしてみませんか?
どんなもんか興味あります。(笑)
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七十七夜(ななよ)さん
積める車があると遠征に便利で良いですね!
オフに乗り始めて調べると出るわ出るわ魅力的な道や場所が。
でも自走では厳しい距離が多いのが残念・・・。
Chapter 9が素晴らしすぎます。
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パンダさん
きたきつねさん(。・ω・)ノ゙ コンニチワ!

良いツーリングだったようですね~。(・ω・`。)イイナ~

良い天気!良い風景!そして良いダート!と、見ている私の方が
ニコニコしてくるくらいです!(。^ω^。)v

Chapter 5の「この道、通れますか?」と言う言葉は勉強になりました。
私のような林道初心者は、通行止めの看板や近隣住民の方を見ると、な~んか
後ろめたいとでも言いましょうか。たまに通行止めを突破しても、コソコソと
しがちなんですが、逆にきたきつねさんのように、話しかけてみると言うのも
良いかな~なんて思いました。メチャクチャ怒られるパターンと言うのもある
かもしれませんが(。^ω^。)
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NINJA BAKAさん
大自然を満喫。まさにそんな感じです。
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漢ライムグリーン(OLG)さん
あぁーーー
オフ車が欲しくなるぅσ(^_^;)
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ゲンさん
きたきつねさん、こんばんは

いゃ~本当に景色のいい所ですね。
この様な景色を見ると・・・・ウズウズしてきます。(笑)
オフ車、増車計画を発動せねば(^^)
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きたきつねさん
Refereeさん:「さわやか系にイメージチェンジですね」いや、実は元々がこういう静けさを好むナチュラリスト・ライダーなのであって、nnm君やら血圧が高そうな連中と絡むと頭の中のリミッターが外れておかしな展開になってしまうのです。
おやじギャグはすでに天然の域であって、家族からは黙殺されつつあります。
職場の飲み会とかで、よく課長あたりがおやぢギャグを言ったあげく、部下の誰からもノーリアクションだったために(やめときゃいいのに)ついリピートしてしまうケース。これはいただけません。寒すぎです。ひとのふり見て、我がふり直そ。
Refereeさんもデリカ乗りでしたか。フルサイズトレールだとハンドルで天井をこするかも知れません。タイダウンベルトでフロントフォークをめいっぱい縮めると入る可能性もあります。
俺の場合、CRF購入時に実車で車高を計測してから積載可能と判断したので、らくに積み込めます。
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きたきつねさん
GGさん:このあたりの林道群は道幅もあり割とフラットな路面なので、誰にでもお勧めの出来るルートです。次々に出会う素晴らしい光景、一日走っていても飽きませんよ。
普通のファミリーカーでは入りにくい場所だからこそ、手つかずの自然が堪能できます。
愛知からでは、ちょっと遠かったですね。。でも、一度は走ってみていただきたいルートです。
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きたきつねさん
yamaさん:「秘境感たっぷり」と言えば、ニセコパノラマラインや知床峠、阿寒湖へ向かう足寄国道など、そちら北海道は宝庫だらけです。北海道へはかれこれ20回は訪れていますが、未だ走っていないルートも沢山残っていて、新たな秘境を見つけに行くのが楽しみでなりません。また日記で、素敵なルートを紹介してください。
ガソリンについてですが、さすがに3リッター缶は重いです。大型のディーバックの底に入れていて、普段はリアシートの上に缶の重さが乗っかるような状態ですが、いざスタンディングすると肩にずっしり来ます。
前に乗っていたKITAKITUNEマークII(DR250R)は16リッタータンクを載せていたので、ここ新発田から青森フェリーターミナルまで500km以上の距離を無給油で走れたのに。
せめてタンクが6リッターあれば多少のゆとりが出るんですが。
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きたきつねさん
チバアヒルさん:実は今回とよく似たルートを、昨年秋にKITAKITUNE700Xで走ってきました(ガスガスやWRと!)。NCは重さを感じますが、低重心のため意外と行けてしまったように思います。お勧めは出来ませんが。
やっぱり、こういう場所では小型軽量マシンのほうが気軽に遊んでこられます。
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きたきつねさん
キムさん:爽やかでしたー。飲み物に例えると三ツ矢サイダーでしょうか。喉ごしスッキリ、キリリと爽やか。
先だってのゲロトレを例えるなら、特濃エスプレッソでした。苦みばしっていて渋みもえぐみもたっぷり。小さなカップ一杯でも、胃が重くなりそうな。(困ったことに、これがまたクセになるんですよ)
草花にはちょっとウルサイですよ?昔は高山植物中心に野草を100鉢ほど育てていましたから。
でも、いくら丁寧に育てていても、山で見る姿のように可憐な姿にならないのです。「山のものは、山で見るのが一番きれいだ」と悟り、全てひとに譲ってしまいました。
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きたきつねさん
七十七夜さん:林道は探すほどに新しい発見があって、魅力を語るときりがありません。その事に気付いちゃった七十七夜さんは、すでに立派な林道ライダーです。
トランポですが、昔にレースをやっていたのでそのありがたみを知ってしまったのです。今回みたいなトラブルがあってもなんとかなるさ、みたいな安心感はあります。でも、そんなにラクしすぎると、ツーリングと呼べるのかどうか・・・
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きたきつねさん
パンダさん:以前の日記に書いたように、地元の方や、他のライダーさんとの出会いや語らいも旅の楽しさのひとつです。
「この道、通れますか?」ひとこと声を掛けるだけで、地元の方は嫌な顔などしません。たいていは好意的に対応してくれます。本当に通れない場合は、はっきりそう教えてくれるので、俺としてもとても助かります。
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きたきつねさん
NINJA BAKAさん:原生林の新緑がとても目に優しかったです。
大自然をお腹いっぱい満喫、最後にパンクというスパイスがピリッと効いています。
次回はゆっくりとキャンプで楽しみたい場所ですね。
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きたきつねさん
OLGさん:うふふ・・いとしのKLXちゃんと別れて時間が経つと、「ダート禁断症状」が出てくる頃ですよ?そこをすかさずオフネタ注入!これで、OLGさん次期戦闘機の契約は遠くないかもです。
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きたきつねさん
ゲンさん:もしかしたら、と思っていたら同じ日にゲンさんも近くを走っていたんですね。どこかで行き違ってたりして。ゲンさんの日記に出ていた空と、同じ光景がChapter 23とかに写っています。
この日、自宅を出発する時にいつもラッキーアニマルのペットのウサギの鼻っ面をなでてくるのが習慣ですが、それを忘れていましたねー。そのジンクスのせいでしょうか、今回はリアがパンクです。
オフ車:俺みたいに125のトレールがあると楽しめますよ。維持費も無理がないし。どですか?
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国士越59さん
コンばんは。 ホントにいいロケーションですネ。 何かのカタログみたい!
風景がこちらと何か違うのは自然林の多さと、季節の置き土産のせいでしょうか。
こういう所はやっぱり、一人で走るのがいいな、と僕も思います。
その方が素の心で自然に浸れるからです(照)。 悪路アタックは、みんなの方が愉しい!
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きたきつねさん
国士越59さん:「素の心で自然に浸れる」その表現、まさにぴったりです。ボキャブラリーの乏しい俺は、こんなかっこいい表現が思いつかなかったですよ。
ええと、先ほど車庫内でリアタイヤのパンク修理を終えたところです。
その際ちょっとショッキングな事実がいくつか発覚しました。(ライダー狙い?)
ちかぢか日記でその件をお話ししたいと思います。
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