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トミジローさん
2021/10/26 17:42
ブラックをADV150に装着しました。交換作業はプロ任せです。
オーリンズやナイトロンのようなハイエンドは使ったことがなく、その上でのレビューです。
前提としてご理解ください。
ADV150の初期サスペンションは調整機能がなく、公式HPに「リアサスペンションは、120㎜ストロークのリザーバータンク付ダンパーを採用し安定した減衰力を発揮。3段レートのスプリングによるプログレッシブな荷重特性と相まって二人乗りや荒れた路面などの走行時にも快適な乗り心地を追求している」とあるように、元々かなり固めの設定です。
ADV150はシートが固いと言われることがありますが、実際はシートが原因ではなく、初期サスペンションのカチカチ設定によるものだと私は思いました。調整をしたことがある人なら、一人乗り用とタンデム想定時(後ろに+50kg以上の過重)では、サスの快適調整がまったく異なることは理解してもらえると思います。初期のADV150は、タンデムでも快適なほどの調整となっているのです。
というわけで、1人乗り時にやらわかくできるなら、また金色のリザーバータンクが主張しすぎていると感じていたので色変え兼ねて、購入してみました。
【プリロード調整機能】
バネが揺れ動く幅(距離)を調整する機能です。
φ5mmの金属棒で回すだけで、簡単に調整できます。
無段階で、一番上ではスプリングが外れそうなほどぶよぶよ、30mmも下げれば初期サスと変わらないほどカチカチになります。目に見えて乗り味が変わるので、自分好みの乗り味に設定することができます。
私は体重60kg程度ですが、やや柔らかめという具合の15mmほどに落ち着きました。
φ5mmの金属棒は車載工具に入れて、いつでも調整可能としています。
【減衰力調整機能】
バネが衝撃を受けた際、どれぐらいの速さで揺れ動くかを調整する機能です。
マイナスドライバーを回すだけで、簡単に調整できます。
左回しでソフト(バネがゆっくり戻る)、右回しでハード(バネが速く戻る)になります。
YSS公式の解説では20段階と表記されている所もありますが、製品改良で実際は30段階となっています。
(届いた商品には「製品改良のお知らせ」のお知らせの紙が内包されていました)
……私に届いた製品では、なぜか何度数えても31段階クリックできるのですが、まあ、微差です。
私がスポーツ走行をしないのもあり、上記のプリロード調整ほどの効果は感じられませんが、とりあえず調整可能です。
※初期取り付け時には、右が15/31段階目、左が7/31段階目となぜか不揃いでした。購入後、すぐにご自身で揃えられた方がよいと思います。
【車高調節機能】
注意が必要です。
車高を最大+10mmできる機能……らしいですが、ADV150用には存在していません。
ADV150用にはその機能がないと、追記の紙が付けられていました。
実際、操作可能な箇所はありませんでした。
【色】
黒のタンクとスプリングに、赤のリングの差し色がめちゃくちゃかっこいいです。
非常に気に入っています。
【総評】
この値段を高いと見るか妥当と見るかは、人それぞれだと思います。
体重80kgぐらいの人なら、初期サスペンションのままでも乗り味は悪くないと思うので。
また、車体価格自体が低いので相対的に割高に見えるかも。
自分としては、ドレスアップ効果と、走って出先でプリロード調整、走って出先でプリロード調整……というのが面白く、新たな遊び方が増えたという意味で満足しました。一人乗り時、若干ソファ寄りにしたことで長距離での疲労軽減にも繋がっています。ADV150のカスタムの中では価格と効果的に最奥に近い部類と思いますが、ADV150が非常に気に入った、長く乗っていきたいと考える人なら、アリなパーツだと思います。
※この商品は友人や知人におススメできますか?⇒ YES!オススメできます。
コメント(全1件)
ADV150にYSSサスを取り付けたトミジローさんの評価を参考にして、PCX用のPF-YSS-008を購入しました。
結論から申しますとYSSサスを取り付けて非常に満足しています。
自分の体重に合わせプリロードをかけ、試乗を繰り返しながら減衰調整を行いました。
その結果、突き上げ感もなく路面にしっかり追従し、コーナーでも不安感の無い安定した走りが出来るようになりました。
またデザインも派手過ぎず質感が高くホワイトの車体にマッチしているので、とても気に入っています。