新しくなったプロフ画面を充実させてウェビ友を作ろう!

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TT-Rさん

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ウェビ友
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続編 実走行テスト

2016/08/28 09:43

4.00 [ 取り付け・精度 5.0   品質・質感 5.0   性能・機能 3.0   コストパフォーマンス 3.0 ]
取付車種:
HONDA グロム
評価のタイミング:
使用前   使用中   使用後
  • 信頼できるブランド
  • 付属品や説明書が親切

グロムにSP武川の143ccキットを組み、燃料補正として同じ武川のFIcon2を取り付けて、100km慣らし走行と80km山岳ツーリングをした結果を報告しよう。
 143ccキットを組んだら、カムシャフトとマフラーを替えたくなるが、ここはあえてボアアップキットのみの交換とした。理由はグロムの個性を失いたくないからだ。グロムのエンジンの個性は豊かな中速トルクと優れた燃費にある。カムシャフトとマフラーを高回転型に替えれば、7000回転しか回らないエンジンはもっと上まで回るようになるだろう。だが、その見返りとしてグロムの個性である中速域のトルクは増えず、燃費も悪化してしまうはずだ。 
 カムシャフトとマフラーの交換は後でもできる。とりあえずは143キットの素のパワーを見てみたかった。
 エンジンを組み上げて、とりあえずFIcon無しで始動してみた。どうなるのか興味があったからだ。純正ECU(エンジンコントロールユニット)でもある程度の補正はできるはずだと思っていた。FIcon2を付けなくても、エンジンは始動するし、流して走る程度なら走れないことはない。しかし回した時の燃調がどうなるか心配だ。
 さて、FIcon2を取り付ける。アイドリングがわずかではあるが上がって、回り方に力強さがある。ノーマルの時はアイドリングでは本当に回っているだけという感じで力感はなかった。それは私の好みでアイドリングを低めにしているせいもある。ごく低回転でクラッチをつなぐとエンストすることもあったが、低回転でのトルクが確実に上がっていて、エンストしにくい。
 そのまま回転を上げてシフトアップをしていく。キャブ車であれば、この時点でパワーアップを感じるが、インジェクション車の場合はボアアップの効果を感じにくい。これはグロムの143ccキットに関わらず、他のバイクでも同じような感じで、インジェクション車はボアアップの効果をキャブ車のようには感じられないというのは多くの人の意見である。
 トップギアで60km近くで巡航する。55kmを超すあたりから振動を感じるのがグロムのエンジンだが、その振動が少し強くなったような気がする。単に気のせいではなく、1割程度重くなったピストン重量のせいだと思う。
 テストコースで60km以上での加速を見る。トップギアで60km/hから80km/hぐらいまでの加速がいいのがグロムの特徴だが、その加速がさらによくなって90km/h以上まで加速感が続く。グロムの最高速はメーター読み(結構甘い)で100km/hぐらいだが、そこまでの到達時間は確実に短くなった。
 ストップウオッチで中間加速の所要時間を記録しておけばよかったのだが、グロムのデジタルメーターはアナログと違って、速度の揺れが大きく、速度計で計るのがとても難しい。どうしても測定誤差が大きめに出てしまって計れなかった。
 数値として出せるのは、今まで50km/hから70km/hまでしか加速できなかった距離区間で75km出るようになっていたことだ。数値上のデーターはこの程度である。
 確実に変わったのが登坂路である。登り坂で4速60Km/hだと苦しくなってきて、3速に落とすか、そのまま4速で走りきってしまうか迷う坂道で4速のまま加速できるようになった。
 緩い登りの高速コーナーを4速で速度を維持したまま回れるようになったのが大きい。
 免許取り立て、運転歴3ヶ月の初心者に乗せてみる。
 市街地は「以前となんか少し違う。ちょっとだけ力持ち?」という感想
 山道では「登りで力強くなった。」という感想を言ってくれた。
動力性能については19ccアップのパワーはそれなりに感じられるという程度だ。ボアアップだけでは、キャブ車のボアアップように明確なパワーの差は感じられないというのが正直なところだ。
 100km走って、燃費も測定してみた。レギュラーガソリンを空にはできなかったので、ハイオク7割レギュラー3割程度のブレンドガソリンであるが、慣らし期間中の燃費は67km/Lと出た。ノーマルの時はもう少し燃費がよかったのだが、ボアアップしても60km/L以上をマークできるのなら、文句はない。
 燃費テストにいつもの山岳ツーリングコースを80Kmほど走ってきた。信号は少なく標高差500m、適度にアップダウンとコーナーのある快速路である。今回は前走車があって平均速度が少し低かった。燃費は68Km/Lとなって、ボアアップ前とあまり変わらない。
 高圧縮比となって燃焼効率が上がったのと、トルクが増えた分スロットルの開きが少なくなって、排気量アップと相殺されたものと思われる。
 143ボアアップとFIcon2の組み合わせでは、驚くようなパワーも得られない代わりに、燃費の悪化も最小限である。最もハイオクを使っているので、燃料コストは1割増である。

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コメント(全4件)

バニボスさん
ZZWさん、こんばんわ早速、走行のインプレありがとうございます、低速時でのトルクアップ最高速までの時間短、そそられますねー143CCの恩恵はかなりありですね、驚きは燃費ですね、しかし、FIコントローラーでどれくらいパワーアップ、燃費ダウンするかですねー。
今回のインプレ大変参考になりました、ほんとに有難うございます。
続いてFIコントローラーつけてのインプレもお聞かせくださればありがたいです。
TT-Rさん
FIcon2を付けなかったのは最初の試走だけで、すぐにFIcon2を装着しています。理由は純正ECUの燃料補正が間に合わない領域では燃料が薄すぎてオーバーヒートの可能性があるからです。
 ですから、このインプレッションは143ccエンジン+FIcon2標準設定のインプレッションとなります。
 現在、FIcon2の設定はノーマルカム、ノーマルマフラーに合わせてあり、燃調の濃さは武川指定の標準5ですが、プラグの焼けぐらいを見る限り、かなり薄めです。FIcon2無しの高速走行は危険でしょう。
えぼっちさん
その後グロムの調子はどうですか?
私もカムシャフト無しを考えています
TT-Rさん
その後、4000km走行しました。順調です。
ただ、プラグは結構焼けるので、夏は8番、夏以外は7番を使い分けています。
燃費はツーリングなら60km~70km/Lです。ただし、ハイオクです