AF35 Dio ZXのボアアップ車両に使用しました。
依頼された車両に取り付けましたが、事前のチェックでは恐らくキャブが原因ではないかと思い購入しました。

87ccのボアアップを施しているため、ノーマルキャブではジェットを大きくしてもバランスが崩れセッティングが出ませんでした。
特に高回転が全然回らなく完全に空気の流量不足でした。

今回24Φのキャブを選びました。
できるだけ大きいほうが良いという単純思考です。
専用のリードバルブとマニホールドが付属しているので、吸気回りのリフレッシュにもなりました。
リードバルブのガスケットには二次エアを吸い込まないように液体ガスケットを併用しました。

交換後は当然ですが純正のエアクリーナーは使用できません。
エアクリーナーの連結部を改造して無理やり取り付けることも考えましたが、ノーマルエアクリーナーは、エア流路が細く吸気抵抗になってしまうと考えたのでエアファンネルを使用しました。
エアファンネルはゴミを吸い込みやすいので、メッシュのカバーをかぶせています。
スクーターはキャブが地面に近いのでゴミには特に注意が必要です。

エンジンからの温風を運ぶホットエアダクトは、ホームセンターで売っていたゴムホースで延長してキャブに温風が当たるようにしました。
これだけでも冷間時、特に冬場の暖気が短くなります。

交換後はアイドリングがかなり安定しました。
ノーマルキャブではアイドリングを低回転にすると不安定になるので無理やり回転をあげていました。
キャブ交換後は規定アイドリング回転数でも問題なくアイドリングするようになりました。

回りきらなかった高回転域でも、一気に吹け上がってくれます。
今までとは高回転でのトルク感が違います。
高回転をキープして走る2stらしいパワーの出方です。

専用のマニホールド等が付属してこの価格は非常にお得ですね。
セッティングも特に出しにくいわけではないので、純正キャブをいじれる方なら交換は簡単だと思います。

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